ゆりやんレトリィバァ

ゆりやんレトリィバァも出場

『M-1』全滅で意地を見せられるか

 3つ目のキーワード「ブレイク」は、チャンピオンや最終決戦進出者の活躍度。先日、「2023テレビ番組出演本数ランキング」が発表されたばかりですが、ブレイクタレント部門で『M-1グランプリ2022』王者のウエストランドが3位、『キングオブコント2022』準優勝のコットンが2位にランクインしています(1位は神田愛花さん)。

 一方、『THE W』のチャンピオン・天才ピアニスト、最終決戦進出者のヨネダ2000、紅しょうがはランクインしていません。特に天才ピアニストはネタだけでなく、トークなどの「平場もいける」と期待されていただけに、日本テレビとしては今年のチャンピオンこそブレイクさせたいところでしょう。

『THE W』の歴代チャンピオンは、ゆりやんレトリィバァさん、阿佐ヶ谷姉妹、3時のヒロイン、吉住さん、オダウエダ、天才ピアニストの6組。副賞の「日テレ番組出演権」は番組数が年々増えているなど優勝後のサポートは、むしろ他の賞レースを上回るなど充実していますが、「日本テレビが囲う形になる」のが良くないのか、「単に他局がオファーしない」だけのことなのか。本格的なブレイクに至っていないのが気がかりです。

 4つ目のキーワード「ハイレベル」は、他の賞レースと同じように「レベルが上がっている」と思わせられるか。

 今年10月の『キングオブコント2023』は審査員もネット上も「全員面白い」「レベルが高い」という声でほぼ一致。さらに昨年12月の『M-1グランプリ2022』も放送前から終了後まで「ハイレベル」という声があがり続けていました。その『キングオブコント』と『M-1グランプリ』の間で放送されている「『THE W』だけレベルが上がっていない」というわけにはいかないのです。

 また、7日夜に『M-1グランプリ2023』のファイナリストが発表されましたが、『THE W』のファイナリストは、すでに全組敗退が決定。エルフは準々決勝敗退、スパイクは3回戦敗退、ハイツ友の会は準々決勝敗退、はるかぜに告ぐは2回戦敗退、紅しょうがは準々決勝敗退、変ホ長調は出場資格なし(2020年のラストイヤーで2回戦敗退)、ぼる塾は出場せず、梵天は3回戦敗退に終わりました。

 さらに2021年王者のオダウエダと2022年王者の天才ピアニストも準々決勝で敗退。男女コンビも含めて女性芸人が準々決勝で全滅していただけに、『THE W』では底力を見せたいところでしょう。

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