C夫:確かにメモをとるのはいいと思う。ただし、うちの病院では録音や動画撮影は禁止ですし、たとえ許可されていたとしても、そこまでされるとなんだか信用されていない気がします。
A男:ぼくは録音はそれほど気にしないけれど、動画撮影はやりすぎだと感じます。病院によってルールも異なるので、確認してみるのがいいですね。結局、大事なのは挨拶をきちんとして、最低限の言葉遣いで、予約の時間を守るとか、診察しやすい服装で、処方された薬はしっかりのんで、医師や看護師からの質問にはきちんと答えるといった基本的なこと。マナーがきちんとしている人はみなさんいい患者です。
D美:そうですね。病院という場所をわきまえて、節度を持ってくれるだけでもずいぶん向き合い方が変わります。産婦人科という性質上、必ずしも体調が悪い人ばかりが来院するわけではないのですが、院内には具合の悪い人や抗がん剤治療中でにおいに敏感な人もいますから、過度な香水はつけずに、化粧は薄め。あとは清潔感もポイントかな。症状が重くなければ、シャワーを浴びてきてくれればなおいいです。
C夫:そもそも医師だって、決して完璧ではないですからね。どんなに“いい患者”でも、“外れ医師”に当たることはある。自分は偉いと思っている横柄な医師もいるので、そんな人と信頼関係を築くのはなかなか難しい。
D美:例えば患者の目を見ない医師や、初診時に10分以上時間をかけないような医師、経歴があまりにも短かったり勤務した場所が少ない医師は避けるべきだと思います。
B子:それは私が患者でも遠慮したい(苦笑)。あとは個人経営のクリニックなのに、内科に加えて皮膚科や泌尿器科など、多くの科を標榜しているところも要注意。自分で開業していて痛感するのですが、ひとりで幅広い分野の診察ができるはずはありません。
A男:スタッフ間のやりとりが活発であるか、衛生意識がしっかりしているかなど、病院の様子もよく観察してほしいです。
(了。第1回から読む)
※女性セブン2024年1月1日号