ゴルフを楽しむ芸能人は多いが、ボウリングはあまり聞かない。なぜにボウリング?
「最初は、たまたま通いやすいところに“聖地”といわれるボウリング場『東京ポートボウル』(東京・港区)があったので、時間があるときにちょこちょこ投げに通っていたんです。2019年頃からかな。そうしたら、2020年にコロナ禍に見舞われ、決まっていた仕事がどんどん中止に。時間ができて足を運ぶ機会が増えた、というわけです。
ゴルフも同じなんですけど、ボウリングも考えてやるスポーツで、自分との戦い。読みが当たると快感なんです。そういうスポーツが面白くて、基本的に好きですね。ボウリングは手軽にできる点もいい。ボウリング場は都心にもあるので通いやすく、天候も関係なく1年中できる。1人でもできるし、お金もあまりかかりません。一生できるスポーツです。若い頃から競技ボウリングを始めていれば、もっと早く上手になれたのかな、と残念なぐらいです」
通い初めてまもなく、「東京ポートボウル」の社長に声をかけられて公式アンバサダーに。ゴルフといい、ボウリングといい、趣味が実益に繋がるとは羨ましい限り。これまで俳優業のかたわら、10余年ほど前には『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)などものまね番組で活躍したことも。演じることへの執着はあまりないのだろうか。
「いろいろやってみるのは、好奇心が強いから。挑戦して、できるようになるのがおもしろい。ものまねは栗田貫一さんや岩本恭生さん、布施辰徳さん……ゴルフ仲間にものまねタレントさんが多くて、彼らはコースを回りながらものまねを披露してくれる。それで興味をもって、僕もやってみたのがきっかけです」
ものまねのコツを彼らに教わるうち、フジテレビのプロデューサーが2012年に『ものまね王座決定戦』を12年ぶりに復活させることに。そこで、新たに加わったのが俳優枠だった。
「凝り性なんで一生懸命練習するうちレパートリーが増え、30分~1時間ぐらいのショーをできるぐらいにはなりました。ジュエリーのプロデュースをしていたときは、展示会やホテルでお客さんにご披露したこともあったんですよ(笑)。ただ、僕はあくまで俳優。まだまだ、もっといろんな役をやりたい。情けないお父さんとか、孫をかわいがるおじいちゃんとか、老いて枯れていく姿を演じるとか……。僕のイメージのせいなのか、なかなか映像でお父さん、おじいちゃんをはじめ、イメージと違う役を演じるチャンスが得られない。もうちょっと個性的な顔だったら良かったのかな、と考えたり、複雑な思いがありますね。デビューして今が一番、その苦しさを感じているかもしれません」