【高田文夫氏、ナイツ塙氏、神保喜利彦氏が語る東京漫才】晴乃チック・タック、Wけんじ、てんや・わんや…昭和40年代のスターたち

塙：僕は昭和53年生まれですけど、チック・タックもWけんじも知らないですもん。

神保：そうですよね。10年もやってませんから、彼らは。10代でデビューして、20代の終わりで別れちゃうっていう。

高田：当時のテレビマンはとりあえず、チック・タックとWけんじを押さえろって、みんな言ってた。数字がとれたから。

実力ナンバー1はあのギャグの生みの親

高田：おれが一番大好きだったのは獅子てんや・瀬戸わんや。

塙：昔の映像で見たことあります。だれの弟子なんですか。

神保：内海突破さんです。

塙：内海突破？　桂子師匠と関係ない？

神保：内海桂子・好江を組んだ時、あやかりたいっていうので、名乗ったらしいです。

塙：勝手に？

神保：はい。でも昭和30年代の終わりに突破さんは身体を悪くしちゃったんですけど、あいつらはわしの弟子じゃって言うようになってくれたっていう。

高田：天下の突破さんが認めたっていうことだ。

塙：天下の、だったんですか。

神保：内海突破・並木一路っていうコンビで、エンタツ・アチャコと並ぶぐらい売れたっていいますから。