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《右耳聴覚も失っていた》“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)が語った「活動は今年10月で一区切り」と「叶えたい夢」

活動は今年10月で一区切り“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)

活動は今年10月で一区切り“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)

「石川県の被災地に行きたい気持ちは山々ですけど、修理中の車がまだ戻って来ていないんです」──そう語るのは、日本全国の被災地に駆け付け、赤いハチマキがトレードマークの“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(84)だ。

 元日に石川県を襲った能登半島地震。いつもなら、真っ先に被災地へ向かい、瓦礫の撤去などを行っていた尾畠さんだが、震災から2カ月たった今も大分県の自宅から動けないでいる。

「昨年12月末の夜、車を運転中に自宅近くでフロント部分が大きく凹む事故を起こしてしまい、1月5日から修理に出してあるんですが、まだ修理を待っている状況です。今、家にあるのは90ccのバイクですが、それでテントや水、道具なんかを全部積んで石川県に向かうのは厳しい。保険会社から代車を無料で貸してくれるいう話もあるけど、私は他人の車は好まないんです。だから、ありがとう言うて断りました」(尾畠さん)

 修理完了を待ちわびている愛車は、3年前に尾畠さんのボランティア活動に賛同した『ダイハツ工業』から、譲り受けたという軽ワゴン。サイドドアには大好きな言葉だという『朝は必ず来るよ』のメッセージが刻まれている。

「テレビでニュースを見ていると、輪島に近いところまで行けそうだと報道されていましたから、それだったら行かせていただきたいなと思っています。修理道具一式積んで、ブルーシートや板を張って、土嚢を持って半壊している家に向かって、私ができることはいっぱいあるから。防寒などちゃんとした段取りをして、自分が現地の方に迷惑をかけるといけませんから。私に何かあったら、それはすべて自己責任です」(尾畠さん)

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