──いい時代でしたね。
南:でも、だんだん規制が厳しくなって……。
乱:バストトップやお尻の割れ目を見せられなくなって、胸の谷間も深い部分はダメとなった時に、番組の本質を考え直さないといけないと思ったね。
南:それから色々試行錯誤したんだと思いますけど、視覚でモロに見せるのとはインパクトが違いすぎて数字が下がっていきました。やはり、当時の中曽根康弘首相のお色気番組自粛要請の“鶴の一声”は大きかったです。
──やっぱり昭和にタイムスリップしないと、もう『トゥナイト』は見られないんですね。
南:でも、そのような番組に関われたことは幸せでした。
乱:僕も同感です。
雪野:でも一つだけ。4月になると花見会場に行って酔っ払いに絡まれるという取材が毎年あったので、私は今もお花見が大嫌いなんです。
南:そう言わずに、今年はスタッフみんなと昭和気分で、お花見に行きましょう!
乱:『不適切にもほどがある』を肴にしてね。
【プロフィール】
乱一世(らん・いっせい)/1950年生まれ、東京都出身。1976年、ラジオ番組『ザ・パンチ・パンチ・パンチ』(ニッポン放送)のパーソナリティとしてデビュー。『トゥナイト』ではレポーターとして日本だけでなく、世界を飛び回った。
南美希子(みなみ・みきこ)/1956年生まれ、東京都出身。1977年にテレビ朝日入社。『23時ショー』や『トゥナイト』、『OH!エルくらぶ』に出演し、1986年にフリー転身。現在はテレビやラジオに出演しつつ、エッセイなどの執筆も行なっている。
雪野智世(ゆきの・ともよ)/1963年生まれ、神奈川県出身。1986年にテレビ朝日入社。朝の情報番組『ヤジウマ新聞』や『トゥナイト』に出演した。1995年にフリー転身後は情報番組だけでなくゴルフ実況なども経験し、ゴルフ雑誌のコラムを担当したことも。
司会・構成/山田美保子(放送作家)
※週刊ポスト2024年3月29日号