クドカン一覧

【クドカン】に関するニュースを集めたページです。

日大芸術学部出身の喰始、三谷幸喜、宮藤官九郎について
高田文夫氏「才能が周りに幸福感を与えるのはスポーツも芸能も同じ」
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、日大芸術学部出身の、人々を幸せにする才能ある人たちについてつづる。 * * * 喰始(たべはじめ)、私、三谷幸喜、宮藤官九郎ときいてピーンと来た人は相当の江古田通である。共通点は日大芸術学部からコント作家(放送作家)になり40歳を前に世に名前を出してとっとと次の世界へ行った連中である。 何しろ私が業界に入った頃は、早大OBが日本の大衆文化を作っているという顔をしていて、天才コント作家だった青島幸男は「こんな商売、30過ぎてやってられねぇだろ。40になったら『台本(ほん)書き』よりディレクターの方が若くなってさ。やだよペコペコ頭下げて台本直すの」。 30までに売れて、その名前で青島とか野末陳平みたいに政治家になるか、野坂昭如みたいに小説家になるか、永六輔や大橋巨泉のようにテレビ・ラジオのパーソナリティになるかしかないといつも早大勢は力説していた。〈テレビ第一世代〉の説を鵜飲みにした第二世代の日芸勢。ちなみに喰始は私の1学年上で、大学生の頃より〈天才ギャグ作家〉としてマスコミを賑わしていた。すぐに売れて自分で劇団を創り「WAHAHA本舗」主宰として今でもすべての爆笑舞台の作演出をつとめる。「40過ぎて何とかならない奴は、50になろうが60になろうが芸人も作家も何とかなる訳がない」と言われつづけ「30代で才能を認められない奴は芸界を去れ」。青島は「才能無い奴ァ田舎へ帰れ」と小気味良かった。 私も40まで朝から晩まで台本を書き、40からラジオパーソナリティになり以来33年間生放送を喋りまくっている。 努力家・三谷幸喜はバラエティからみごとドラマの脚本家として大成。 高校時代から私のそばへ来てコントをみせていたクドカンこと宮藤官九郎は『あまちゃん』『いだてん』で今や国民的作家であり“グループ魂”の人気バンドマンである。役者としての評価も高い。 才能が人を幸せにする。五輪も同様、スポーツも芸能も才能が周りに幸福感を与える。 五輪中のラジオも面白かった。7月24日(土)ナイツのラジオのゲストが喰始、25日(日)爆笑問題のゲストが宮藤官九郎、26日(月)私のゲストが浅草キッド水道橋博士。ラジオフェチにはもうたまらない顔付けである。 どこでも出るのが今でも太田クンの裏口入学問題。どうやらクドカンの娘も博士の息子も受験を控えているらしい。ニヤニヤしながら「太田クンみたいな失敗なしで……高田センセに頼めば裏も表も」だと。明大の替え玉受験、なべやかんの名付け親は私だとしても日大の裏はマジ知らん。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2021年8月20日号
2021.08.14 16:00
週刊ポスト
高田文夫氏がこの春に去りゆくものへの思いを語る
長瀬智也、鶴竜、踊り子号… この春去りゆくものへ高田文夫氏の思い
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、この春に去りゆくものへの思いをつづる。 * * *“長瀬ロス”である。 クドカン(宮藤官九郎)脚本『俺の家の話』。最終回、なにかが起きるとは思っていたが、まさか“スーパー世阿弥マシン”が大みそかの試合で死んでしまうとは。誰しもが父であり人間国宝である西田敏行が死ぬもんだとばかり思っていたら……、この3月で芸能の表舞台からは身をひく長瀬の姿とあのマスクマンの姿が重なり、胸にジーン。 西田と同世代の私でさえまたクドカンにやられて涙だ。『あまちゃん』にも『いだてん』にもやられた。私の唯一の自慢は『タイガー&ドラゴン』で長瀬と共演したくらいだ。 なんだって終わる季節だ。「散る桜 残る桜も散る桜」である。私のぜいたくな書斎の窓からは満開の靖国神社の桜と武道館の玉ネギが見え、右手に皇居、左手奥にスカイツリーが見える。東京のまん真ん中にいる。こんな時、なつかしい東京の人々の事を想い出す。 お彼岸だったので立川談志師匠の家へお線香を送ったら、留守電に可愛いノン君の声(談志夫人。通称ノン君)。「もう10年たつのよ。いつまでも覚えててくれてありがとうネ」忘れる訳がない。“V6”も26年間の活動で解散だろ。てっきり柴田と高田も入れて“V9”を目指すもんだと思っていた。 横綱鶴竜も20年で引退表明。“東関部屋”も35年で閉鎖。高見山が愛くるしい顔で「2倍、2倍」ってやってたのに。たしか人気者、高見盛が継いでたんだけどな。 そうそう、特急「踊り子号」185系も40年走って終わり。『伊豆の踊子』なんてもう若い人は読まないのかなァ。 テレビ・ラジオもお別れの季節。話題になったのは『とくダネ!』22年の歴史に幕。司会の小倉氏が最後、百恵よろしくスタジオになにかをそっと置いていくという演出がありそうだと噂になったがその手はなかった。 ウラの『グッとラック!』は志らく司会で、たった1年半でバッドラック。「麒麟がくる」と噂されてたが案の定、吉本の麒麟の川島がMCに。誰も話題にしていないが私は気がついた。 ラジオ界では45年間も続いていたニッポン放送『日曜競馬ニッポン』が手綱をゆるめた。 そして25年間と意外に長寿だった久本雅美の『メレンゲの気持ち』。今回これを書くので番組名を初めて調べたが、私はずっと『ゲレンデの気持ち』かと……。スキーの滑降場は、どんな気持ちなんだろうと思ってた。 みんな無くなる。終わる。それより、ああ長瀬クーン。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2021年3月19・26日号
2021.04.06 19:00
週刊ポスト
宮藤官九郎との思い出
高田文夫氏が語る 中学生の頃から知るバカで可愛い宮藤官九郎
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、中学生の頃から知る宮藤官九郎との思い出について綴る。 * * * 芸能界広しと言えども、自分の学校の後輩となると話は早いし、気は合うしでなかなか可愛い。私という“才能”の出現以来、業界的にはなんだかんだ日芸(日大芸術学部)がでかい面をしている。皆なおバカなんだが愛嬌があって、なにより創作力がある。クリエイティブであれば日大くらいの脳味噌が丁度いい。学力で人は笑わない。昭和42年、私が日芸(江古田にある)に入った時の入試問題が「ナス、キュウリ、キャベツ、インド人。仲間はずれはどれ?」私の友人はこれを答えられずに他校へ行った(冗談ですよ)。 こんな学校の後輩達に声を掛け、2月23日、有楽町よみうりホールで「オール日芸寄席~おっと天下の日大事~」を開催した。前売は即完売。50%しか席を売れなかったが、600人近い人が笑い転げてくれた。この禍中、みんな笑いたかったのだと思う(3月8日から配信します)。 メインは私とあのクドカンこと宮藤官九郎の頭が悪すぎるトーク。大絶賛放送中の『俺の家の話』ではなく、ふたりで「俺の学校の話」トーク。なにしろクドカンが仙台の中学生だった頃から知っている。例の事件──“たけし氏が深夜 講談社を訪れちゃった事件”などがあり、私までテレビ番組の台本仕事が激減。なんとか喰いつながなきゃと、生きる力のある私は札幌、名古屋、仙台に番組を作り、そこを週末はまわっていた。 仙台の番組は素人のお笑いオーディション番組。そこへ毎回“ネタ見せ”に来る鼻水を垂らした中学生がいた(これがのちのクドカン)。4人位でやって来ては、私やディレクターの前でコントをやり、オチないと最後に一斉にパンツを下ろして「チャン、チャン」と言う。「僕、これはテレビなの。テレビでチンチン見せちゃいけないの」。言ってきかせても2週後また違う仲間をひきつれネタ見せ。たしかに違うコントをやったが、最後、私が笑ってないと見るやサッとパンツを下ろし「チャン、チャン」「バカヤロ―ッ、帰れ!」これから5年後か。私がいると思って日芸に入ってきた。頭が悪すぎるだろ。私はとっくにもう働いているっつーの。 大学へも行かなくなって毎日昼、私のラジオを聞いて過ごした。それから「大人計画」ヘ入り、何年かして私とこの業界で会った。「あっセンセー、僕覚えてますか」「覚えてる訳ねぇだろ」すかさずクドカン、パンツを下ろす。私が股間をみつめ「あぁ、仙台の!?」チャン、チャン。 この日の「オール日芸」、他に志らく、一之輔、白鳥らも出演。全員私への愚痴でした。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2021年3月19・26日号
2021.03.11 16:00
週刊ポスト
クドカンドラマの点数は
クドカン脚本ドラマを識者がランク付け 第1位は『あまちゃん』
“豊作揃い”の今期ドラマも中盤に差し掛かり、なかでも毎話話題を呼んでいるのが長瀬智也主演の『俺の家の話』(TBS系)。同作を手掛けている脚本家・宮藤官九郎は、これまでも数々のヒットを飛ばしてきたヒットメーカーだ。そこで宮藤の作品をドラマウォッチャーの今井舞さん、木俣冬さん、まつもとえりこさんがランク付けし、作品への熱い想いを語ってもらった。(※ランキングは、各識者がランク付けして挙げた作品の1位を10点~10位1点で点数をつけ、3人の合計点で決めています)●1位『あまちゃん』(NHK 2013年)27点【あらすじ】 東京で育った引きこもりがちな女子校生・天野アキ(のん)は、母・春子(小泉今日子)の故郷である東北・北三陸へ行くことに。現役の海女を続ける祖母の天野夏(宮本信子)と出会ったアキは、リアス式海岸に恐れもせず潜っていく”夏ばっぱ”の姿に衝撃を受け、北三陸に移り住み海女修行に励むことに──。「要所要所で笑わせながら、しっかり感動させてくれる緩急のバランスが完璧な作品。キョンキョンや聖子と同世代の私にとっては、80年代の描きかたが懐かしくて、毎日楽しみにしていました」(今井)「懐かしの80年代ヒットソングからオリジナルソングまで音楽劇のような要素もあって楽しめるうえ、東日本大震災で被災した東北へのエールも込められていて、日本中がひとつになった作品」(木俣)「アキの透明感からとにかく目が離せなかった。芸能界を夢見る親友のユイ(橋本愛)がなかなか上京できないのがもどかしかったです。ようやく東京に向かう電車の中で震災に遭ってしまうユイの表情が忘れられない」(まつもと)●2位『いだてん ~東京オリムピック噺~』(NHK 2019年)22点【あらすじ】 日本人で初めてオリンピックに出場した“日本マラソンの父”金栗四三(中村勘九郎)と“東京にオリンピックを呼んだ男”田畑政治(阿部サダヲ)2人が主人公。戦争や政治に振り回されながらも東京オリンピックの実現に向けて動く日本人の汗と涙、そして笑いの半世紀を描いた近現代史。四三の妻・スヤを綾瀬はるかが演じた。「前半の主人公である金栗四三が海外の選手に「俺の名前はフォーティスリー」と“出川イングリッシュ”みたいなデタラメ英語で話しかけ仲よくなるシーン。言葉は通じなくても選手同士気持ちは通じるという、オリンピックの精神に通じるメッセージが熱く伝わりました」(今井)「喜劇仕立てで創作かと思うようなエピソードが史実であるなど、知らなかった真実がわかって勉強にもなりました。第39回の満州で、志ん生(森山未來)と学徒兵・小松(仲野太賀)の落語『富久』をめぐる運命の出会いが、一見無関係そうな落語とオリンピックを見事につなげた絶品作」(木俣)「昭和の『東京オリンピック』を『落語』に絡めて描いたこの構造、最初は違和感があったがどんどん引き込まれていきました。五りん(神木隆之介)が持っていたハガキ『志ん生の“富久”は絶品』の謎が解ける第39回は絡まり方が見事」(まつもと)●3位『木更津キャッツアイ』(TBS系 2002年)21点【あらすじ】 舞台は千葉県木更津。ガンの余命宣告をされたぶっさん(岡田准一)は、高校時代の野球部仲間と昼は草野球やバンド、夜は怪盗団“木更津キャッツアイ”として悪巧みをしながら最期のときを迎えていた──野球にちなんで表と裏に分けられていて、いたるところに張られた伏線を巻き戻しながら回収していくドタバタ劇。ドラマ人気を受けて、劇場版が2作公開された。「とにかくビールが飲みたくて、女の子の前でかっこつけたくて、都会に行きたいけど行けなくて、田舎できゃっきっとじゃれ合う日常。クドカンの描く甘酸っぱい男の青春物語。古田新太演じるホームレスが亡くなった後、復讐で取ったお金で彼の銅像をまつるシーンは、セリフが少なくとも彼への愛が伝わる」(今井)「ポップなストーリー展開の中で『死』を繊細に描くのはさすが。人気キャラのオジー(古田新太)がふいに亡くなったとき、ぶっさんが死を身近に感じ塞ぎ込んでしまう回では亡くなったオジーへのブッさんたちの愛情を感じてジーンとなる」(木俣)「このドラマに流れる空気はバカで明るくてパワフル。やっさいもっさいを踊るバンビ(櫻井翔)にモー子(酒井若菜)が『超カッコイイ』と声をかけるシーンが好き」(まつもと)●4位『タイガー&ドラゴン』(TBS系 2005年)17点【あらすじ】 一度も笑ったことがない極道の虎児(長瀬智也)は、借金を取り立てに行った落語家・林家どん兵衛(西田敏行)の落語にすっかり感動して弟子入りを志願。面白い話がしたい、誰かを笑わせたいという一心で落語に励む虎児が、昼は噺家、夜はヤクザの生活を送りながら落語家として成長していく──。「落語の授業を受けて謝礼を払うたび、弟子から取り立て屋に代わる長瀬と、師匠からヤクザが怖いただのオジサンに変わる西田とのやりとりに毎回爆笑。落語のお題と現実の物語がリンクする設計にも唸らされた」(今井)「長瀬演じる虎児が落語のつかみで言う『タイガータイガーじれっタイガー』がクセになる。『厩火事』の回での、古田新太と清水ミチコ演じる夫婦漫才師の話は、ふたりの見事に息のあった漫才が最高」(木俣)●5位『俺の家の話』(TBS系 2021年)15点【あらすじ】 ピークを過ぎたプロレスラーの観山寿一(長瀬智也)は、父であり「能楽」の人間国宝・寿三郎(西田敏行)の危篤の知らせを受けて十数年ぶりに実家へ戻る。観山流宗家を継承すべく、レスラーを引退し、父の介護に奮闘するホームコメディ。「最近ドラマから遠ざかっていた西田敏行が、老人感全開で楽しそうに演技しているのが伝わってくる。登場人物のキャラクターの血肉のつけ方はさすが。DVという生々しいエピソードを能の演目として描いたり。そんな目からウロコの表現が飛び出すのもクドカン作品の特色」(今井)「長瀬が介護をする理由のセリフのなかにある、「そういうもんだからだよ」という何気ない一言に核心を突かれた。介護を“仕方ない”ではなく“家族だから”で描くヒューマンドラマ」(まつもと)【プロフィール】今井舞/話題のニュースや番組などを忖度なしで批評するのが好評のコラムニスト。木俣冬/ドラマや映画、演劇などを得意とするライター。著書に『みんなの朝ドラ』(講談社)などがある。まつもとえりこ/イラストレーター兼ライター。ドラマ、バラエティーなどのイラストレビューの制作を行う。※女性セブン2021年3月18日号
2021.03.05 16:00
女性セブン
高田文夫氏はクドカン&長瀬の新ドラマのどこに注目?
ヒット連発の宮藤官九郎と長瀬智也の新ドラマに高田文夫氏期待
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、宮藤官九郎による脚本で長瀬智也が主演する新ドラマ『俺の家の話』に寄せる期待について綴る。 * * * 身も心も季節もすべて冬。こんな時はパッと明るくしてくれる男に限る。いま唯一の楽しみがTBSの金曜日に始まった(この号が出る時には第1回が放送済みだと思う)宮藤官九郎、源氏名をクドカンという脚本家のドラマ『俺の家の話』。 なんたって主人公の長瀬智也の役どころがプロレスラーだってんだからびっくり、クリビツテンギョーイタオドロ(びっくりぎょうてんおどろいた)である。ホームドラマの歴史の中で主役がプロレスラーなんて話、橋田壽賀子だって倉本聰だって書かなかったでしょ。写真を見るとまた長瀬が身体を作り込んじゃってきてるんだ。ふざけすぎた事を考える能力がクドカンは人一倍、いや人三倍くらいあるのだ。 クドカン&長瀬のタッグチームは過去に『池袋ウエストゲートパーク』『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』とテキサスヒット、ポテンヒットをつづけている。『タイガー&ドラゴン』には私も“高田亭馬場彦”なる役で荒川良々の落語の師匠という、渋すぎて爆笑な役を演じている。この時長瀬(昼は噺家、夜はヤクザという二毛作男)の師匠を演じたのが西田敏行。師弟役から今回は本物の親子役である。 この西田がまた大変なお方で、全国に1万人の門弟を持つ二十七世観山流宗家。人間国宝。重要無形文化財「能楽」保持者。この父親が倒れて危ないというので、25年前に家出をした息子の長瀬が介護のために戻ってくるのだが、なんとそこには“後妻業の女”のような人が……。ひとクセありそうな妹なども登場し、プロレスラー、能楽、介護ヘルパー、遺産相続、ロバート秋山のラッパーと、なにしろアイテムが多すぎて訳分らなくなりそうな人生のバトルロイヤルだ。 フォールを決められるのか、リングアウトか。何しろ楽しみなこの1本(これだけほめときゃ、クドカン、大丈夫か?)。 そうそう、クドカンが阿部サダヲらと組んでいる“グループ魂”の新作アルバムが出た。 本当は1年前に出るはずだったものが、このコロナで延びて、やっと日の目をみる。『神々のアルバム』。中には「ケーシー高峰」という曲もあって、全員でシャウト。 このバンドはクドカンの作詞で過去に「毒蝮三太夫」「高田文夫」という曲も出していて、私は心の中で「これで“日芸三部作”が揃った」とOBを代表してホッとしている。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2021年2月5日号
2021.01.26 11:00
週刊ポスト
ドラマでレスラー役挑戦の長瀬智也 幼なじみと奇跡の共演
ドラマでレスラー役挑戦の長瀬智也 幼なじみと奇跡の共演
 眩いスポットライトが、プロレスのリングを照らしている。その中心でノースリーブにロングタイツのプロレスラーが、勝利の雄叫びを上げる。ワイルドな無精髭と長髪からは、汗がしたたり落ちていた。 2021年3月末にジャニーズ事務所を退所する、TOKIOの長瀬智也(42才)だ。主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系/2021年1月放送開始)の撮影が熱を帯びている。 同作はプロレスラー役の長瀬が、父親の介護と遺産の相続争いに巻き込まれるホームドラマ。脚本は『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)や『タイガー&ドラゴン』(同)など、長瀬と数々の話題作を生み出した宮藤官九郎(50才)で、集大成にふさわしい名作になるのではとの期待も高い。長瀬は退所後は裏方に回るとも報じられており、これが“最後”の表舞台になる可能性も指摘されている。この撮影に、長瀬は入念な役作りを経て挑んでいた。「プロレスラー役なので、連日ジムに通って体を鍛えまくっていました。食事にも気を使っていて、週に数回は行きつけのステーキ店で肉を食べています。その努力の甲斐あって、体は1.5倍ぐらい大きくなったように見えます。本物のプロレスラー並みの体形を作り上げてクランクインを迎えました」(テレビ局関係者) ラストにふさわしいキャストとして、先日、戸田恵梨香(32才)との約11年ぶりの共演が発表された。だがその裏で、長瀬はひっそりと大切な人との共演を済ませていた。素顔を見せないマスクを被った覆面レスラー役で、長瀬の相手として激しい戦いを繰り広げる男性だ。「覆面レスラーは、勝村周一朗さん(44才)というプロレスラーです。勝村さんは長瀬さんの2つ上で、同じ小学校に通っていた幼なじみなんです。長瀬さんがジャニーズ入りしたあとも、その関係が途絶えることはなかったようです。 勝村さんは、長瀬さんのお母さんが経営するお好み焼き店でアルバイトをしていた時期もあります。上下関係が厳しくなる中学・高校時代も、勝村さんと長瀬さんの関係は先輩後輩ではなく、友人同士という間柄でした。長瀬さんは面倒見のいい勝村さんに相談することも珍しくなく、当時のことをいまでも感謝しています」(長瀬の知人) 一方、勝村さんにも、長瀬がいなければいまの自分はいないとの思いがある。「勝村さんは以前、格闘家として活動していたのですが、実力はあるのになかなかタイトルに恵まれなかったんです。そんななか、2010年に開催されたチャンピオンをかけた試合に、長瀬さんが応援に駆け付けた。そのとき、試合前の勝村さんに“頑張って”ではなく、“勝たなくていいよ”と声をかけたんです。この一言で力が抜けた勝村さんは、チャンピオンの座を勝ち取ったんです」(勝村さんの知人) 信頼関係がなければ生まれない、応援の言葉。その関係性は、同作のドラマにも生かされている。「勝村さんは、今回が俳優初挑戦です。長瀬さんは俳優の先輩として、勝村さんをサポートしています。反対にプロレスに関しては、勝村さんが長瀬さんに“演技指導”しているようです」(前出・テレビ局関係者)“奇跡の共演”も見どころだ。※女性セブン2021年1月1日号
2020.12.11 16:00
女性セブン
長瀬智也、主演ドラマで魅せた肉体美 WWEスターにそっくり
長瀬智也、主演ドラマで魅せた肉体美 WWEスターにそっくり
 来年3月末でジャニーズ事務所を退所するTOKIO長瀬智也(42才)にとって、重要な意味を持つ主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系・来年1月放送スタート)がクランクインした。撮影現場を出入りする長瀬は、以前とは明らかに変化していた。「長瀬さんは事務所を退所後、“裏方に回る”とも報じられています。このドラマを最後に俳優・長瀬智也が見られなくなる可能性もあり、集大成のドラマになる。本人はもちろん、ドラマのスタッフたちもかなり気合いが入っているようです」(テレビ局関係者) 脚本はクドカンこと宮藤官九郎(50才)。長瀬とクドカンはこれまでTBSで、『池袋ウエストゲートパーク』(2000年4月)、『タイガー&ドラゴン』(2005年4月)、『うぬぼれ刑事』(2010年7月)でタッグを組み、斬新なシナリオで高視聴率を叩き出してきた。 今回のドラマも放送前から、そのストーリーが話題になっている。 物語を大まかに言えば、プロレスラーが長年疎遠になっていた父親の介護と遺産相続争いに巻き込まれるホームドラマ。だが、そこは長瀬とクドカン。既視感のあるホームドラマにはならないだろう。長瀬は、かつてメジャーなプロレス団体に所属した人気レスラー・ブリザード寿を演じる。彼は役作りのために肉体改造に取り組んできたという。番組関係者が語る。「とにかく長瀬さんの肉体美を見てほしいですね。先日、リング上で撮影が行われたのですが、筋骨隆々で黒のノースリーブからはパンプアップされた胸筋が浮き出ていました。黒のロングタイツにシルバーのレスリングシューズを履いた下半身もムッチリ。しかもあのロン毛と無精ひげで183センチの長身。見た目はアメリカのWWEのスター、ロマン・レインズそっくりでした」 クドカンも長瀬のストイックな肉体づくりには感銘を受けているという。長瀬が取り組んでいたのは筋トレだけではない。「相手選手からブレーンバスターを受けるシーンでは、しっかりと受け身を取っていたんです。現場のプロレス通のスタッフたちは“ブレーンバスターなんて素人が受けられる技じゃないのにスゴイ!”と驚いていました。長瀬さんの体が、テレビで見る姿よりも1.5倍くらい大きくなっていたんで鍛えてきたのはすぐに分かったんですが、プレロスの練習も相当積んでいるようでした。 手足が長いのでプロレス映えもする。アントニオ猪木さんの得意技、卍固めを決めているシーンも様になっていたし、WWEに出てきてもおかしくないほど華があるプロレスラーに見えました」(前出・番組関係者) このドラマのプロデューサーとクドカンは「現時点での長瀬智也の最高傑作を作ろう」と話し合ってきたという。長瀬もその言葉に応えるように準備をしてきた。最高傑作の撮影は順調に進行中のようだ。
2020.12.02 11:00
NEWSポストセブン
志らく、爆問、クドカン「関東高田組江古田支部」の活躍
志らく、爆問、クドカン「関東高田組江古田支部」の活躍
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、立川志らく、爆笑問題、宮藤官九郎ら「関東高田組 江古田支部」の由来と現在についてお送りする。 * * * 今回ばかりは、長いつきあいの読者の皆様に、甘えさせて頂いて……それと言うのもこの連載で描いている佐野(文二郎)クンとこの頁を担当する賢そうな女性編集者のTさんとでコツコツ作業して参りました本が、いよいよ10月30日に発売されるのです。 頁を私物化しますことお許し頂いて。この連載の3年分の中から厳選した面白コラムに、人一倍“サービス精神”が旺盛な私が珍しくも長文で「立川志らく」「爆笑問題」「宮藤官九郎」を、この本の為に一気に書きおろしたのです。実はこの3人(組)は、バカな素人の頃、私に憧れ刺激を受け堂々と表口から日大芸術学部に入ってきた連中です。素人時代の彼らを、私のこの筆が活写しております。今や日本の文化をリードしつづける男たちです。 私が若き日、1990年代(40歳過ぎ)。いつも私の所へ集まってくる無名の芸人達がいました。これを誰が言ったか「関東高田組」。大阪から吉本勢が東上してきた頃で、威勢のよかった若き私は「返り討ちだ」とこの名をつけたのかもしれません。兄弟組織に「たけし軍団」。20代だった彼らは今の春風亭昇太(落語芸術協会会長にまでなった)、立川談春・志らくの“立川ボーイズ”、浅草キッド、松村邦洋、江頭2:50ら血気盛んな連中でした。 あれから30年、今回は「新・関東高田組 江古田支部篇」として書きおろしました。可愛い子分供のことをマスコミがやれ視聴率がどうのこうのと、番組1本作ったこともない奴らが言ってますが何をぬかしやがるです。視聴率なぞなくたって、彼らにはその何百倍の才能があるのです。「テレビ番組にとって大切なのは視聴率ではなくて、数字なのです!」(ズルッ)。 20日の『いだてん』などとうとうラグビーにふっとばされて番組すら無くなっちゃいました。こうやってズレて行くと、最終回は来年の2月頃なのかネ? クドカンドラマは皆キチンと録画して見るからな。えっ? 志らくの『グッとラック!』も視聴率悪いって? だったら『バッとラック!』ってタイトルに変えりゃいいだけじゃねーか。君らには長い目で見るという小松政夫チックな目はないのか。 談志からかつて“東京の笑いの規準を高田とする”と言われた私だが、これを爆笑問題の太田に今こそ託したい。新聞社系の小冊子に“テレビ論”をしっかり書いていたが、読んでやっぱり日芸の人間だなと感心しました。江古田で学んだ連中がキチンと“文化と笑い”を受け継ぎ発信しているのが頼もしい。 で──タイトルは『面白い人のことばっかり! ザ・笑売じょうずたち』(小学館)。発売!※週刊ポスト2019年11月8・15日号
2019.11.04 16:00
週刊ポスト
『いだてん』は豪華キャストで描かれる
『いだてん』の難局 大河ドラマ史上最低視聴率を招いた理由
 注目度の高い枠だけに結果は厳しく検証される。現状は「難局」といわざるを得ないだろう。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏がNHK大河ドラマを分析した。 * * *「これまでの大河ドラマはどんなに評判や視聴率が悪くてもすべて観てきた。でも今回はもう我慢しない」 長年の大河ドラマファンである知人が、いきなり口にした離脱宣言。聞いた時は驚きました。 しばらくして、『いだてん~東京オリムピック噺~』の数字がたいへんなことになっている、というニュースが駆け巡ったのです。何でもNHK大河ドラマ史上で最低の7.1%(関東地区)を記録した、とか。その時、浮かんだのはやはりこの知人の顔でした。 というのも、この人はかなり「保守」的です。簡単には生活習慣を変えない人。行きつけの飲食店もファッションのテイストも旅行先も、それぞれきちっとお気に入りが定まっています。 そして大河ドラマファンを自称しアイデンティティとしてきた彼女なのに。ここにきて、突然堪忍袋の緒がプツッと切れてしまったのだとしたら…。いったい何がおこっているのでしょうか? もしかしたら視聴率が示しているのは、この人のような視聴者が続出しているということなのでしょうか? 人が「大河ドラマを視聴する」理由とはいったい何なのか。ちょっと大げさに考えてみると……。 歴史が好き。時代劇が好き。主役の俳優がお気に入り。戦国武将のゲームにはまっている。大河ドラマ枠そのもののファン。よく知らなかった知識を得られるお得感。民放と比べて作りが上品だから好き……いろいろと理由はありそうです。 冒頭の知人にとって大河ドラマとは「知らない歴史を知ることができる」格好の教科書だったのです。 名前は知っていても、実はよくわらかない歴史上の人物が本当はどんなことをしでかしたのか。どんな事件や出来事が絡んでいたのか。人間としてどんな苦悩があったのか。 うやむやにしてきた過去のお勉強について、今更人には聞けない。けれど、大河ドラマを観れば、いきいきとした輪郭がわかる。歴史を学び直すことができる。誰かに聞かれた時にも説明できる「私」になれる──そのあたりの潜在的欲求って、意外と大きいのかもしれません。「こっそり勉強」のニーズに応えて人気となったNHKの番組は他にもあります。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られて喜ぶという『チコちゃんに叱られる!』や『ブラタモリ』といった蘊蓄知識系番組のヒット要因ともどこか共通していそうです。 とにかく、大河ドラマファンの場合、テーマが多少気に入らなくても、主役の俳優が好きじゃなくても、各視聴者にとって意味のある理由を一つでも満たしてくれるのなら1年間毎回、忠実に最後まで観続ける。それが基本的態度だったのでは。 しかし、今回はちょっと様子が違う。なぜなのでしょう。『いだてん』を、ドラマの3要素から観察してみると──。【1】「時代」 お定まりの戦国~江戸時代ではなく、明治・大正・昭和という近現代。【2】「主人公」 教科書に記載されるような有名人「ではない」。【3】「物語」 主人公を中心に一本軸が通っているのが大河のスタイル。しかし今回は複数の主人公的デュアルな展開。 と、ことごとく異例尽くしです。上記三つの要素を一つだけハズすならまだしも、全部を定石からハズしたことが視聴率の低下につながった、と言えないでしょうか? 【1】の「時代」は、大河枠ではせいぜい明治維新あたりまでしか馴染まない傾向があり、【2】の主人公も、ストックホルム五輪へ日本人で初参加したマラソン選手・金栗四三(中村勘九郎)について、たとえ知ったとしても歴史を学び直す快感にはほど遠い。【3】の物語の作り方も、「マラソンと落語」が相互乗り入れし、二つの素材をドラマの中に入れ込んだため話がゴチャゴチャしてわかりにくい。 脚本担当のクドカンが自分の好きな落語にこだわりすぎてオリンピック話が崩れた、といった批判もあります。がしかし、クドカン一人を戦犯にするのは早計でしょう。クドカンにはクドカンにしか書けないホンがあるから。 落語愛にあふれたドラマ『タイガー&ドラゴン』(TBS系2005年)なんて実に素晴らしかったし、『あまちゃん』(2013年)ではアイドルをNHK朝ドラに取り込んでみせた。『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系2016年)ではゆとり世代の葛藤ぶりを空気までリアルに表現してみせました。まさしくドラマ史上の個性的傑作と言えるでしょう。 今回の事態を一言で表せば、「大河ドラマという超保守枠とクドカンがあまりにフィットしなかった悲劇」かもしれません。 大河ドラマのメイン視聴者はよい意味でも悪い意味でも「保守的」な傾向があり、もうダメと思ったら自分を変えてまでついてこようとはしない──という、もっともらしい説を今後いかに覆すことができるのか。「やっぱりもう一度、見始めたの」と知人が報告してくる日は来るのでしょうか。いずれにせよ、大胆ないだてん構造改革は必須のようです。
2019.05.11 16:00
NEWSポストセブン
亡くなる前日、救急車がマンションに……
ショーケン『いだてん』打合せでクドカン脚本を絶賛していた
 歌手や俳優として活躍したショーケンこと萩原健一さん(享年68)の逝去の報は、芸能界に大きな衝撃を与えた。昨秋、NHKで放送されたドラマ『不惑のスクラム』で共演した夏木マリ(66)はインスタグラムで〈この撮影が終わったら、入院するんだよとおっしゃっていたのを思い出します。炎天下の屋上で集中されていた姿は70年代に私が憧れていたショーケンに優しさも加わって素敵だなと見惚れておりました。平成の最期に逝くんですね。悲しいです〉と哀悼の意を表した。 晩年のショーケンはNHKと関係が良好だった。2015年1月にNHKのBSプレミアムで放送された『鴨川食堂』で12年ぶりにドラマ出演。さらに、2018年3月放送のNHKドラマ『どこにもない国』にも出演、吉田茂・元首相役を演じた。そして件の『不惑のスクラム』と続き、現在放送中の大河ドラマ『いだてん』にも高橋是清役で出演することが明らかになった。NHK関係者が明かす。「昨秋、大河の目玉キャストを決める際に、ショーケンさんの名前があがりました。大河は過去に『太平記』(1991年放送)や『元禄繚乱』(1999年)、『利家とまつ』(2002年)に出演経験があるものの、それ以後は不祥事で活動休止の時期もあり、トラブルのイメージがつきまとっていた。長丁場の撮影となる大河ドラマのキャスティングは、トラブルメーカーを嫌う傾向にありますが、昨今のショーケンさんのNHKへの貢献度を考えて、出演オファーを出したそうです」 その打ち合わせ会場は意外な場所だった。「御本人と連絡をとったところ“話が聞きたい。今すぐ自宅に来てくれ”と。打ち合わせといえばテレビ局や所属事務所の会議室で行うのが普通ですが……ご自宅で宮藤官九郎さんの脚本を読み、“おもしろい!”と快諾してくれたそうです。“最近はあまり外を出歩いていないから”と、スタッフを自宅に呼んだそうですが、この頃から体調は良くなかったのでしょう」(同前) 俳優業に勤しんだ晩年。大河ドラマが集大成となった。
2019.03.29 16:00
NEWSポストセブン
送検されるピエール瀧容疑者/時事通信
ピエール瀧コカイン逮捕 『いだてん』に囁かれる代役の名前
  ピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)がコカイン使用容疑で逮捕されたことで、大河ドラマ『いだてん』が窮地に立たされている。 瀧が演じるのは履物店「播磨屋」の主・黒坂辛作。主人公・金栗四三(中村勘九郎)のマラソン用足袋を開発する重要な役どころだ。「これからの物語で、『金栗足袋』を開発する黒坂はますますキーマンになっていく。今後、瀧をドラマに登場させないのは決定事項だが、それならどうストーリーを進めていくのか。すでに撮影は6月放送分まで済んでいるため、脚本の宮藤官九郎さんやスタッフの間で侃々諤々の議論が起こっている」(NHK局員) 最終的な決定は脚本家の意向が大きいものの、NHK局内では様々な意見が飛び交っているという。「有力なのは、そのまま代役を立てるという案。これならシナリオの変更は必要ない。語り部である古今亭志ん生役のビートたけしさんに“まァ、年取ってちょっと顔が変わったけど気にしないでください”なんて言わせれば洒落ている。せっかくなら市川海老蔵さんあたりの大物に頼めば、視聴率低迷の打開策になる、という声まであがっている」(同前) あるいは「脚本を変更する」というパターンもある。「今回の大河は、わざわざ“史実を基にしたフィクション”と強調している。たとえば金栗の妻になるスヤ(綾瀬はるか)が、その前に別の男性と結婚していたという描写は史実とは異なるものです。だから“播磨屋店主が死んで、別のキャラクターがその遺志を引き継いで開発する”という設定に変更してもいいのでは。播磨屋に出入りしている車屋の清さん(峯田和伸)あたりが適任かもしれない」(別のNHK関係者) クドカンやプロデューサーはどの道を選択するのか。どんなウルトラCがあるにせよ、“いだてん”のように迅速な決断が求められる。※週刊ポスト2019年3月29日号
2019.03.17 16:00
週刊ポスト
三遊亭白馬がトリを務めた寄席の魅力を語る
古今亭菊之丞 無理に爆笑を狙わず要所で笑わせる自然体
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、NHK大河ドラマの落語指導を担当する古今亭菊之丞の、自然体の高座の魅力についてお届けする。 * * * 今年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』を手掛ける宮藤官九郎は2005年のTBS系ドラマ『タイガー&ドラゴン』で落語ブームの火付け役となった脚本家。今回の大河ではビートたけし演じる古今亭志ん生を狂言廻しとして登場させた(同時進行で森山未來が若き日の志ん生を演じている)。『いだてん』で落語指導を担当しているのは、志ん生の孫弟子に当たる古今亭菊之丞。若い頃から艶やかな芸風が寄席通に人気で、2003年に異例の単独真打昇進を果たしている。今回の大河とコラボするように今年1月14日から5日連続の「大古今亭まつり~志ん生のDNAを受け継ぐ者たち~」を企画したのも彼だ。 その菊之丞が年に一度、大ネタ3席を披露する会を池袋演芸場で行なっている。題して「菊之丞完全独演会」。2013年に始まった企画で、第7回の今年は1月30日に開かれた。 開演すると前座もなくいきなり菊之丞が登場、まずは『茶の湯』を。ご隠居が風流に目覚めて定吉相手にデタラメ茶の湯に興じる前半、三軒長屋の住人が巻き込まれる中盤、利休饅頭を振る舞う終盤と、丁寧に演じて聴き手を引き込む。無理に爆笑を狙わず、要所要所でクスッと笑わせる自然体の高座が心地好い。 2席目は『富久』。古今亭なら志ん生の型で演りそうなものだが、菊之丞は先代文楽の型で、千両富の当たりくじは「松の百十番」。菊之丞の演じる久蔵は可愛げがあって実にいい。あくまで「幇間の物語」という部分にスポットを当てた文楽演出の本質をきちんと理解している。ちなみにマクラでは『いだてん』撮影現場でのエピソードを語ったのだが、松尾スズキ演じる橘家圓喬の高座をモニターで見ながら横にいた男に「圓喬が『付き馬』でトリを取るなんてあり得ない、脚本がなってない」と話しかけたら実はそれがクドカンだった、というのは笑った。 3席目は『柳田格之進』。志ん生から志ん朝へ受け継がれた古今亭の型に忠実に、「武家の誇り」を貫く父娘を見事に描く。ただし、柳田から事情を聞いた萬屋が吉原から身請けした娘きぬは、その後両家が再び交流を深めた後、萬屋の番頭徳兵衛と結ばれるのではなく、萬屋の一人息子と結ばれて、間に出来た男の子に柳田の家名を継がせた、という演出。きぬが吉原に身を沈めた元凶である番頭と一緒にさせるのは納得できない、という現代人の感覚にフィットするハッピーエンドだ。 古今亭の「顔」として、この1年でグッと知名度が上がるだろう菊之丞。飛躍の時も遠くなさそうだ。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2019年3月22日号
2019.03.14 07:00
週刊ポスト
大河『いだてん』 五輪メダリスト投入のテコ入れ案も
大河『いだてん』 五輪メダリスト投入のテコ入れ案も
 袴姿で自転車を立ちこぐシーンはリハーサルなしの一発OK。全速力でSL列車を追うその脚力は「競輪選手並み」ともいわれ──NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で「芸能界一スタントをこなせる女優」綾瀬はるか(33才)が見せたワンシーンだ。「あの場面を見るだけでも価値ありです。おっとりと天然不思議系でいて、運動神経は圧倒的。ドラマ、映画、CMと引っ張りだこでいちばん旬な女優さんであることに疑問の余地はないでしょう。綾瀬さんが出る作品は“間違いなし”といわれ、絶対的評価を得ています」(テレビ局関係者) 人気脚本家・宮藤官九郎(48才)×綾瀬の初タッグだけでも「見る価値あり」のはずだった『いだてん』だが、大河史上最速で視聴率は二桁を割り込むなど、なぜか最近は不調のニュースばかり。「往年の大河ファンにすぐに受け入れられないのは織り込み済みでした。ただ、クドカンファンの若い世代の評価も芳しくないのは誤算です。従来の視聴者からすれば展開が目まぐるしくついていけず、かといって若い世代からするとクドカンのわりに展開が遅く感じてしまうようで、視聴者離れが進んでしまった」(NHK関係者) これからどんどん面白くなるのに! と関係者は口を揃えるが、見てもらわないことには視聴率回復にもつながらない。そこで、NHK上層部からは異例の「テコ入れ」指令が飛んだという。◆五輪メダリスト総動員「ダイジェスト特集や副音声での状況解説などさまざまな策は進んでいますが、中でも目玉“奇策”の1つは、本物の五輪選手を登場させること。高橋尚子さん(46才)や有森裕子さん(52才)らマラソンの五輪メダリストをはじめ、フィギュアスケートの荒川静香さん(37才)や水泳の北島康介さん(36才)など、陸上競技以外の選手まで声がかかっているとか」(芸能関係者) 役所広司(63才)を中心にした「3.11復興イベント」の計画も進んでいるという。「『いだてん』の題材でもあるオリンピックは、関東大震災や第二次世界大戦を乗り越える原動力になってきました。そのため、役所さんたちはイベントを通して、復興への原動力を届けたいと考えているそうです。あくまで震災復興のためのイベントですが、話題性は充分でしょう」(前出・テレビ局関係者)◆綾瀬はるかの全力疾走「日本の“マラソンの父”といわれた金栗四三を支える妻・スヤを演じるのが綾瀬さん。夫を叱咤激励し、伴走者として支える役どころです。足の速い綾瀬さんがランニング姿で全力疾走する場面を期待するファンも多い。どんな綾瀬さんが見られるのかも今後の視聴率アップにつながるでしょう」(前出・テレビ局関係者)※女性セブン2019年3月7日号
2019.02.23 07:00
女性セブン
『いだてん』が低迷 薬師丸、のん、有村、松岡が助っ人か
『いだてん』が低迷 薬師丸、のん、有村、松岡が助っ人か
 人気脚本家・宮藤官九郎(48才)を起用し、話題性も高かったはずのNHK大河ドラマ『いだてん』だが、大河史上最速で視聴率は二桁を割り込むなど、なぜか最近は不調のニュースばかり。 これからどんどん面白くなるのに!と関係者は口を揃えるが、見てもらわないことには視聴率回復にもつながらない。そこで、NHK上層部からは異例の「テコ入れ」指令が飛んだという。 テコ入れとして、最も期待されるのが、ある“助っ人”の起用だ。「『いだてん』には同じくクドカンが脚本を担当したNHKの朝ドラ『あまちゃん』(2013年4月)のキャストが数多く出演しています。小泉今日子さん(53才)もその1人。そのため、主演を務めたのんさん(25才)と薬師丸ひろ子さん(54才)が追加キャストで出演する案が急浮上しているそうです」(芸能関係者) のんは2016年6月に前所属事務所を突然独立して以降、テレビドラマへの出演はない。それだけに、クドカン作品での復帰が実現すれば話題にならないはずはない。「現実的にオファーに向けての話し合いがあったと聞きました。他にも同じく『あまちゃん』に出演していた有村架純さん(26才)、松岡茉優さん(24才)にも声がかかっているとか」(NHK関係者) しかし、その一方で、日本の“マラソンの父”といわれた金栗四三(中村勘九郎)を支える妻・スヤを演じる綾瀬はるか(33才)を心配する声もあがる。「視聴率低迷ドラマで追加キャストをテコ入れするのは珍しくない話で、誰しも一度は受ける試練です。ただ、今芸能界一の人気といっても過言ではない立場の綾瀬さんとしては面白くないかもしれません。しかも同じく天然不思議系であるのんさんが出演すれば何かと比較されますからね」(前出・芸能関係者) とはいえ、当の綾瀬は全く意に介さない様子だという。「ムードメーカーとして現場をひっぱっていますよ。むしろいろいろなゲストが来るのが楽しみだとか。『いだてん』は新たな大河ドラマへ挑戦しているいわば試金石的なドラマ。ドラマ業界からの評判はむしろ高いですし、現場のやる気はまったく変わりませんね」(ドラマ関係者) 綾瀬の豪脚にはまだまだ余力がありそうだ。※女性セブン2019年3月7日号
2019.02.22 16:00
女性セブン
今冬、連ドラに劇作家ブーム到来 “次のクドカン”探す動き
今冬、連ドラに劇作家ブーム到来 “次のクドカン”探す動き
 今冬クールの連続ドラマの“書き手”に、今までにない特徴があるという。それは劇作家が多く起用されていることだ。いったい今なぜ、劇作家なのか──。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 2月に入ってようやくすべての冬ドラマが出そろいました。刑事、弁護士、営業ウーマン、派遣社員、塾講師など、さまざまな職業の一話完結ドラマが大半を占める中、明らかに異色の作品がいくつか見られます。 なかでも注目は、特撮オタクの悲喜こもごもを描いた『トクサツガガガ』(NHK)、番組制作会社の新人ADが“妖精のおじさん”と遭遇する『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)、ゾンビがきっかけとなって人間の本質があぶり出される『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK)、ゲーマー男女のルームシェア生活を描く『ゆうべはお楽しみでしたね』(TBS系)の4作。◆劇作家の脚本で“新感覚ドラマ”に いずれもコメディなのですが、特筆すべきは劇作家が脚本を手掛けていること。『トクサツガガガ』は劇団「ロリータ男爵」主宰の田辺茂範さん(44歳)、『私のおじさん』は演劇ユニット「艶∞ポリス」主宰の岸本鮎佳さん(34歳)、『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』は劇団「MCR」主宰の櫻井智也さん(45歳)、『ゆうべはお楽しみでしたね』は劇団「ポップンマッシュルームチキン野郎」主宰の吹原幸太さん(36歳)。ふだん劇作家の起用は1クール1~2人程度だけに、制作サイドの狙いが見えるのです。 劇作家の主な強みは、「会話劇が得意」「キャラクターの描き分けが巧み」「発想が脚本家とは異なる」「笑いの手数が多く種類も豊富」「演出も手掛けている人が多い」こと。連ドラや映画が主戦場の脚本家が手がける作品と差別化しやすく、いわゆる“新感覚ドラマ”になりやすいところがあります。 たとえば、『トクサツガガガ』はヒロイン・仲村叶(小芝風花)の突き抜けた特撮オタクぶり、『私のおじさん』は“妖精のおじさん”(遠藤憲一)のバカバカしさ、『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』はユーチューバー・尾崎乏しい(川島潤哉)によるゾンビリポート、『ゆうべはお楽しみでしたね』はおかもとみやこ(本田翼)とさつきたくみ(岡山天音)のやり取りから漂う脱力感。前述したように、職業モノの一話完結ドラマが大半を占める中、4作が際立ってユニークに見えるのは、彼ら劇作家の腕によるところが大きいのです。◆「20~30代の若手劇作家を発掘しよう」の動き 今冬スタートのドラマで「劇作家」と言えば、『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)の脚本を手掛ける宮藤官九郎さん(48歳)を思い浮かべた人は多いのではないでしょうか。宮藤さんは、現在こそ映像作品を手掛ける脚本家のイメージが強いものの、もともとは所属先の劇団「大人計画」を筆頭に多くの舞台を手掛ける劇作家です。 現在ドラマの脚本家は50~60代のベテランが中心で、たびたび高齢化が叫ばれていますが、各局に若手をじっくり育成する余裕はなく、「実力派の劇作家を発掘したい」のが本音。今回の4人は実績もセンスも十分だけに、宮藤さんのように国民的ドラマの脚本を手掛ける可能性を秘めています。 ただ、劇作家と脚本家には、それぞれ長所と短所があり、上下や優劣はありません。一般的には「より多くの人々に見てもらえてお金が稼げる脚本家のほうが上ではないか」と思われがちですが、「自分のやりたいものを作・演出できる演劇のほうがいい」「局やプロデューサーの意向に基づいて書くドラマは物足りない」という劇作家も少なくないのです。 2017年に放送されたドラマ『下北沢ダイハード』(テレビ東京系)は、「11人の劇作家が1話ずつ脚本を担当する」という斬新な試みで大きな注目を集め、ドラマ業界での評判も上々でした。その他でも、「20~30代の若手劇作家を発掘しよう」という動きがいくつか見られるだけに、今冬の4人はもちろん今後も劇作家の起用は続いていくでしょう。 数年後、ドラマの脚本家として宮藤さんと比べられるほどの劇作家が誕生していても不思議ではないのです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.02.02 07:00
NEWSポストセブン

トピックス

公務に邁進されている(6月、東京・港区)
佳子さま「公務に積極的」になられた背景に「皇籍離脱」「結婚」か
女性セブン
亜希
亜希 陰から見守る元夫・清原和博と息子達との「父子鷹」
NEWSポストセブン
披露宴での志摩ノ海と元関脇・逆鉾の長女・清香さん(時事通信フォト)
故・逆鉾の長女が結婚で後継者確定も名門・井筒部屋再興への“高いハードル”
週刊ポスト
SNSでの発信力も大きい新庄ビッグボス(時事通信フォト)
新庄ビッグボスのインスタ投稿が波紋 「ファンとそれ以外の分断を煽る」の指摘も
NEWSポストセブン
クルマ、ギター、アート、スケートボードにもこだわる
長瀬智也、英国のバイク誌に登場 悠々自適な暮らしに「所ジョージ化している」の声
女性セブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
京都の街を歩く舞妓のイメージ(写真/イメージマート)
元舞妓の〈16歳飲酒〉〈お風呂入り〉告発に、花街関係者も衝撃「未成年飲酒には厳しく対応しているはず」
NEWSポストセブン
不祥事を理由に落選したはずなのに、比例で復活されては…(左は塚田一郎氏、右は中川郁子氏/写真=共同通信社)
「不倫路チュー」「USBは穴に…」失言・不祥事で落選しても比例復活するゾンビ議員たち
週刊ポスト
注目を集めるNHK吉岡真央アナ
「ポスト和久田麻由子アナ」候補のNHK吉岡真央アナ 替え歌ダンスで“キャラの強さ”際立つ
週刊ポスト
前田敦子と篠田麻里子の女子会姿をキャッチ
前田敦子、篠田麻里子と六本木で4時間半女子会 元夫・勝地涼との関係は良好に
女性セブン
謎めいたバッグを持つ広末涼子
広末涼子、“破壊力強すぎ”コーデは健在「背中に蜘蛛」私服に続き目撃された「謎バッグ」
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン