ライフ

【ブームから50年】いま再び注目される『ノストラダムスの大予言』 “2027年に大きな事件”“小惑星の地球衝突”…研究者が注目する予言

『ノストラダムスの大予言』が再び注目を集めている

『ノストラダムスの大予言』が再び注目を集めている

 世界滅亡の予言が衝撃を与えたノストラダムスのブームから50年。「終末の時」とされた1999年は過ぎ去り、ノストラダムスの名前は忘れ去られていった。だが、この予言が再び注目されている。第二のノストラダムスブームの背景と、さらなる「恐怖の予言」とは──。

予言は「西暦3797年まで」

〈1999年の7の月、空から恐怖の大王が降りてくる〉──。人類滅亡を示唆する「ノストラダムスの大予言」が、作家・五島勉氏(故人)によって日本に紹介されたのは1973年11月のこと。同名の書籍は刊行直後から反響を呼び、翌1974年にミリオンセラーとなった。同書はシリーズ化され、現在まで累計600万部を超える大ベストセラーになっている。

 書籍の内容は、フランスの医師で占星術師のミシェル・ノストラダムス(1503~1566年)が1555年に著した「予言集(詩集)」を翻訳、解釈したもので、そのなかでもとくに注目されたのが、冒頭で触れたショッキングな記述だった。オカルト・予言に詳しいライターの白神じゅりこ氏が解説する。

「1000篇に及ぶノストラダムスの予言は『四行詩』や『六行詩』という独自の短文形式で記され、難解で抽象的なものが多いのが特徴です。ゆえに、1999年の“恐怖の大王”についても、『巨大彗星の衝突』や『核戦争の勃発』、『甚大な天変地異』など、さまざまな解釈がなされ、人々の恐怖心を煽ってきました」

 幸いなことに20世紀末に「恐怖の大王」が降臨することはなく、やがて人々の関心は薄れていった。だが、ノストラダムスの予言は1999年で完結したわけではない。前出・白神氏が言う。

「ノストラダムスは息子・セザールに宛てた手紙で、“西暦3797年までの予言をしている”と記していました。1999年の人類滅亡説は、一部の研究者による解釈が独り歩きしたものと考えられます」

 50年前のブーム当初は、中東危機の勃発やオイルショックによる経済低迷、環境汚染の深刻化など社会不安が広がっていた。現代もまたイスラエルとガザの紛争で中東が揺れ、地球温暖化や異常気象をはじめとする環境問題が盛んに叫ばれる。閉塞感が世の中を覆い尽くすなか、世界で再びノストラダムスの予言が注目を集め始めた。その詳細に触れる前に、まずこれまでに的中したノストラダムスの予言を振り返ろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

死亡が確認されたシャニさん(SNSより)
《暴徒に唾を吐きかけられ…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の母親が“残虐動画の拡散”を意義深く感じた「悲しい理由」
NEWSポストセブン
お騒がせアイドルとして人気を博した榎本加奈子
《略奪婚から20年》43歳の榎本加奈子「爆弾発言アイドル」から敏腕社長に転身「人気スープカレー店売却」で次に狙う“夫婦念願の夢”
NEWSポストセブン
被害者の渡邉華蓮さん
《関西外大の女子大生を刺殺》「自宅前で出待ちされて悩んでいた」殺害された女性宅周辺で目撃されていた「怪しい男」抵抗されながら刺し続けた交際相手の強い殺意
NEWSポストセブン
所属事務所は不倫を否定(時事通信フォト)
《星野源と新垣結衣が完全否定》「ネカフェ生活」NHK・林田理沙アナとの疑惑拡散の背景「事務所が異例の高速対応」をした理由
NEWSポストセブン
退所を発表した松本潤
【松本潤が独立】7月から野田秀樹氏が手がける舞台に出演、ロンドンでも上演 舞台初共演の長澤まさみの“凄み”に刺激を受ける
女性セブン
2018年8月に本誌の取材を受けた際も“ねじねじ”だった(撮影/小暮誠)
急逝・中尾彬さん 萬田久子、名取裕子、由美かおる、安達祐実らとの「美女対談」で際立っていた博覧強記
週刊ポスト
7月のイベントでファンの前に姿を見せる中森明菜(YouTubeより)
《7月のイベントで完全復帰へ》中森明菜、SNS時代にささやかれる不安要素 「陽」の聖子と比較して「陰」と評された歌姫は再びかがやくことができるのか
NEWSポストセブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
大谷翔平、始球式サプライズに「なんてナイスガイなんだ」と全米絶賛 幻となった“真美子夫人の始球式”は7月以降に実現の可能性
女性セブン
9月の誕生日で成年を迎えられる(4月、東京・町田市。写真/JMPA)
【悠仁さまの大学進学】幼稚園と高校は“別枠”で合格、受験競争を勝ち抜いた経験はゼロ 紀子さまが切望する「東京大学」は推薦枠拡大を検討中
女性セブン
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン
5月に入り病状が急変し、帰らぬ人となった中尾彬さん
【中尾彬さん逝去】数か月体調優れず、5月に入って容体が急変 葬儀は近親者のみ、妻・池波志乃さんは憔悴しながらも参列者に感謝
女性セブン
亡くなったシャニさん
《7か月を経て…》ハマスに半裸で連行された22歳女性が無言の帰宅、公表された最期の姿「遺体の状態は良好」「肌もタトゥーもきれいに見える」
NEWSポストセブン