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身の回りの色々なものを捨てる「老前整理」3つの手順を紹介

 高齢化社会を迎えるなか、「老前整理」が注目を集めている。老前整理とは、「くらしがる」(大阪市)代表の坂岡洋子さんが提唱するアイディアで、まだ元気なうちに自宅にあるさまざまな荷物を整理・処分しておくこと。その具体的な手順を坂岡さんに聞いた。

【1:節目ごとに捨てる】

 老前整理はいつから始めればいいのだろうか。坂岡さんは、「夫が定年退職になった」「子供たちが独立した」など、人生の節目の時期に開始するべきだという。「こうした節目を境に暮らしが新しく変わります。その時点で片付けを始めることで、それからの人生設計を考えることもできるんです。元気で体力があるうちに始めるのがベストです」

【2:捨てる基準を決める】

 実践においては、「何を捨てて、何を残すか」の基準が大切になる。「実際に相談を受けると、“愛着のある着ものや和箪笥、贈答品などがどうしても捨てられない”という声が多い。でも、“もったいない”と躊躇してしまうと何も捨てられません。まずは“10年使わずに置いてある物は処分する!”と基準を決めます。思い切って期限を決めることが重要です」(坂岡さん)

 また、10年を超えていても愛着があり、なかなか捨てる踏ん切りがつかない場合は「保留」にしておく。「保留分は半年や1年などの期限を決め、それまでに使わなければ捨てるようにしましょう」(坂岡さん)

【3:無理をしない】

「やりだすと一気に片付けたくなる人がいますが、それだと逆に長続きしません。1日15分、“今日はこの引き出しをやろう”と少しずつ処分していけばいいんです。無理は禁物。何十年もかけてためた物なので、時間をかけて納得しながら進めましょう」

※女性セブン2010年10月14日号

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