メガネ無しでも立体映像が見られる。その秘密はディスプレイ表面に追加されるフィルターだ。右目と左目の位置の違いを利用して、フィルター表面のデコボコで左右の目に別々の画像を振り分けるという仕組みになっている。
富士通がこのたび発表した「ESPRIMO FH99 CM」(実勢価格25万9800円)は、23型ワイドという大画面のグラスレス3Dパソコンだ。「ESPRIMO」シリーズは同社デスクトップ機のラインアップを指す。「FH」と名前の付くマシンは最上機種で、「エンターテインメント デスクトップ」と名付けられ、テレビ視聴と録画が特色になっている。ただ、23インチの大画面、しかも目と画面の距離が比較的短くなるパソコンでの、グラスレス3D化は困難だった。問題はワイド画面左右端の立体感が逆(出っ張っている部分がへこんで見える)になる「逆視」現象。富士通は得意のソフトウェア調整技術などにより、この「逆視」を解決し、グラスレス3D化を実現させた。