国内

本誌記者 スピリチュアル見本市で美女から「ハグして」

 スピリチュアルブームに沸くニッポン。毎週のように全国どこかの都市で、「スピリチュアルの見本市」と呼べるような、グッズが買えたり、スピリチュアル体験ができるイベントが開かれている。その中のひとつに、SAPIO誌記者が潜入した。

 * * *
 会場となっている某大都市の商業ビルのイベントフロアに到着すると入り口には「撮影禁止」「研究目的の取材・体験お断り」と警戒心を露わにした大きな貼り紙が目に付く。 入場料1500円を支払って中に入った。
 
 会場は大きめの披露宴会場ほどの広さだろうか。各ブースに会議用机とパイプ椅子が置かれ、学園祭の模擬店のような雰囲気。

 イベントは、ヒーリングショップ、霊能者などの業者や個人が約70組出展しており、手頃な価格で様々なスピリチュアル体験ができるという趣旨だ。宗教に関わる個人・団体は出展できないのだそうだ。スピリチュアルに癒しを求めている人が多いのか、盛況だった。

 会場にいたのは出展者と客を含めて150人ほどで、9割ぐらいが女性だ。若い女性客ばかりかと思いきや、客層は幅広く、子供連れの一家や高齢の夫婦、外国人も見かけた。

 どのブースから試そうかとウロウロしていると、20代前半とおぼしき小柄で可愛らしい女性が話しかけてきた。

「DNAは24本あって、人間は2本しか使ってないことをご存じですか?」

 何を言っているのかまったく理解できないが、いきなりハートをわしづかみにされた。話を聞くと、この女性は「DNAアクティベーション」という施術をするチャネラーで、残り22本のDNAを活性化し、人の能力を最大限に引き出すという。すぐさまやってもらう。3500円なり。

 パイプ椅子に座らされると、背後で女性が手を動かし、何かつぶやいている。その後、立ち上がるように促され、「エネルギーを共有するため、私とハグしてください」。まさかこんなところで、若い女の子とハグすることになるとは。

 再び椅子に座らされ、女性は「クリスタルワンド」という小さな水晶の杖を取り出して、背後で何か作業をして終了。最後にまたハグを求められたが、これは何か効果があるわけではなく、ただのあいさつだそうだ。

 ハグ以外はただ座っていただけなので、何をしていたのかさっぱりわからない。あとでほかの人への施術を観察したところ、クリスタルワンドの先端から出る光をうなじに当てていた。ゲームのファイナルファンタジーみたい。

※SAPIO2011年3月9日号


関連キーワード

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト