国内

ソニー会長「ソニーファミリーの力を」で世界中から義捐金集める

 各企業から多くの義捐金が寄せられているが、もちろん義捐金だけが社長の仕事ではない。社業の継続と推進こそ長期的視座で見ると震災復興に繋がる。求められるのはトップの強いメッセージだろう。

 例えばソニーのハワード・ストリンガー会長は入社式で、力を込めていった。

「再生への道には決まったやり方はない。皆さんの創造力、決断力が試される」

 ソニーは8事業所が被災するなど大きな被害を被った。しかし目下、社員たちの心には再建の灯火がともりつつあるという。

 ソニー関係者が説明する。

「会長は震災直後から義捐金プログラムを立ち上げ、『ソニーファミリーの力を見せる時がきた』と世界のグループ社員に支援を呼びかけた。すると数時間のうちに世界中から何万ドルもの義捐金が集まった。ラテンアメリカの社員からは、給料とボーナスの5%を天引きして支援に充てて欲しいとの申し出もありました。

 そこには、『これまでソニーが私に与えてくれたのはサラリーや肩書きだけではない。プライドと人生における数々の経験です。それらは決して消えない』との言葉も添えられたそうです。これは我々日本人社員にとっても嬉しかった。今までストリンガー会長には距離を感じていたけど、海外への訴求力に頼もしさを覚えました」

※週刊ポスト2011年4月22日号

関連キーワード

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン