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病院に行った時点で「余命1か月」を宣告されたラモスの妻

「お腹が痛い」といって検査を受けたときには、もう彼女のがんは末期に達し、治療が不可能な状態だったという。

 元サッカー日本代表で、現ビーチサッカー日本代表監督のラモス瑠偉さん(54)の妻・初音さん(享年52)が、転移性肝がんで亡くなったのは、7月19 日。病院で受診してから約1週間後のことだった。その1か月前には、家族で沖縄旅行に出かけたほど元気だったというのに。ラモスさんの友人はこう話す。

「ラモスさんは家族の健康に人一倍気を使うかたなんですが、奥さんは人間ドックを受けたことがなかったそうです。ラモスさんは奥さんが50才近くになってから、『もう年も年なんだから』としきりと検診を勧めていたそうです。それでも奥さんは『私は大丈夫』と、なかなか腰を上げなかった。

 そこでラモスさんが、奥さんのために人間ドックを予約して、7月中にようやく受診させることになっていたといいます。ところが、予約を入れた矢先、奥さんが急に体調を崩した。病院へ行くと、末期のがんで余命1か月と宣告され、そのまま帰らぬ人になってしまいました」

 7月22日に営まれた告別式の喪主挨拶。遺影を胸に抱いた長女のファビアナさん(23)と、長男のファビアノさん(25)にはさまれるようにして立った彼は、憔悴しきった様子でこう話した。

「19年間選手生活をしていろんなトロフィーをもらったけど、いちばん大切なトロフィーは初音ちゃんでした。もう少し幸せにしてあげたかったし、守ることができず悔しく、つらいです。もう一度生まれ変わっても、初音ちゃんと出会って、もう一度結婚したい」

 ラモスさんはあふれる涙を拭おうともせずに続けた。「医者から余命1か月といわれたときはパニックになりました。悔しくて仕方がありません…」

※女性セブン2011年8月18日号

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