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日本人が「いつか訪れたい世界遺産」 1位は「屋久島」70.3%

 まとまった休みが取れる時など、日常を離れて“のんびり旅行でも”と思う人は多いもの。昔と比べて海外へ行くのも手軽になり、旅のあり方も多様化している。

 美しい風景やそこに行かなければ見られないもの、食べられないおいしいものといったものを求める傾向も強い。そういった人にとって“一度は見たい、行きたい”という旅の目的地に、「世界遺産」に登録されている地を挙げる人は多いのではないだろうか。

 ガイドブックであれこれ行き先を考えるのも楽しいが、例えばTBS系列で1996年から放送されているTV番組『世界遺産』(2008年からは『THE世界遺産』)など、見る人に“行ってみたい”と感じさせたり、なかなか行けない場所をTVで気軽に見られる――というのも、「世界遺産」の人気を高める要因のひとつといえるだろう。

 ユネスコが「人類が共有すべき『顕著な普遍的価値』をもつ」という観点から、厳しい審査を経て登録される世界遺産は、1978年に第1号登録された、エクアドルのガラパゴス諸島やアメリカのイエローストーンなどをはじめ、世界各国に多くの世界遺産が存在する。公式上の分類では「文化遺産」(建築物や遺跡など)、「自然遺産」(地形や生物・景観など)、「複合遺産」(文化と自然の両方を兼ね備えたもの)と、3つの分類が存在しており、日本国内には自然遺産4、文化遺産12の計16の世界遺産がある。

 今年11月に行なわれたサーベイリサーチセンターの「世界遺産に関する生活者の意識調査」(10~60代・男女965名に実施)によると、「世界遺産について、興味・関心のある人」は67.8%。「旅行先を企画する時、世界遺産を考慮する人」は53.8%と半数を超えている。

 その一方で日本にある世界遺産16か所すべて「知っている」という人は4%と、関心の高さと認知の間に開きがある結果が出た。

 ちなみに国内の世界遺産は、以下の通り。
■自然遺産
・屋久島(1993年12月)
・白神山地(1993年12月)
・知床(2005年7月)
・小笠原諸島(2011年6月)

■文化遺産
・法隆寺地域の仏教建造物(1993年12月)
・姫路城(1993年12月)
・古都京都の文化財(1994年12月)
・白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年12月)
・原爆ドーム(1996年12月)
・厳島神社(1996年12月)
・古都奈良の文化財(1998年12月)
・日光の社寺(1999年12月)
・琉球王国のグスク及び関連遺産群(2000年12月)
・紀伊山地の霊場と参詣道(2004年7月)
・石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年6月)
・平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(2011年6月)

※登録順。( )内は登録時期。

 先に記載したTV番組『THE世界遺産』では、12月4日に「空から見る日本II 文化遺産のすべて」を放送。国内の文化遺産12か所をチェックできるので、この冬休みの旅行先を決めかねている人には、行き先選びの参考になるかもしれない。

 ちなみに「世界遺産に関する生活者の意識調査」によると、「いつか旅行したい、訪れたい世界遺産」の1位は「屋久島」(70.3%)。今年登録されたばかりの文化遺産「平泉」(52.4%)は5位、自然遺産の「小笠原諸島」(51.3%)は6位となっている。

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