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青森の風習「けつまくら」 大晦日、年齢順に尻を枕にし寝る

 その土地ならではの行事が全国各地で目白押しで、地域特有の習慣や、食事、文化など、「県民性」がクッキリと表れる時期が師走。大晦日に関する県民性もいろいろあるようで…個性的なものをいくつか紹介しよう。

 青森県上北郡の横浜町有畑では、「尻枕(けつまくら)」という風習がある。これは大晦日の夜に、一家が炉を囲み、年齢順に人の尻を枕にして寝るというもの。

「それぞれが横向きに寝るので寝づらいと思いますが、これはわざと寝心地を悪くしてずっと起きているためではないかという説もあります」(上北郡・東北町役場)

 山形県鶴岡市大岩川の浜中周辺では、女の子が12、13才になると藁のくじを引いて義理の姉妹として契りを結び、生涯にわたって交際を続ける「ケヤキキョウダイ」という風習がある。ケヤキキョウダイたちは大晦日、寝具を持参して集まり合宿。寝る前に持参した丸もちを交換し、焼いて食べるが、翌日の昼まで断食する。

 福井県では大根おろしとねぎ、かつお節をのせた冷たいそばに濃いめのつゆをかけて食べる“越前そば”を、年越しそばとして食べる人が多い。

「福井県で食べられている越前そばは、黒っぽくて太くてコシがあり、冷たいそばで食べるのが一般的。福井でそばといったら越前そばなので、年越しも越前そばを食べるのが普通ですよ」(越前市・武生製麺)

 愛知県の稲沢市奥田町の正本寺では、除夜の鐘をつくために訪れる人々に「年越しいわし」といって、焼いたいわしとぜんざいを振る舞う習慣がある。

※女性セブン2011年12月22日号

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