ライフ

遺骨を庭に埋めることは刑法違反 「死体遺棄罪」に該当する

 人間、誰もがいつの日か「死」を迎えるわけで、そこで避けられないのが「墓」。最近は墓地に埋葬するだけでなく、遺骨を海に撒く「散骨」などの自然葬も行われるが、果たして散骨は海でなくてはいけないのか。これに対し、元葬儀社の社員で、『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』(文藝春秋社刊)の著者・奥山晶子さんはこう語る。

「法務省では散骨について、“葬送のための祭祀として節度をもって行われる限り、問題ない”という公式見解を発表しています。ただし、環境や周りの人たちの感情に配慮し、住宅街の敷地などで骨を撒かないのは常識。海などに撒く場合も、沖合で撒くなどの配慮が必要です。その際、お骨は細かく粉砕しますが、骨の粉砕~散骨まで含め、一般の人には難しいため、散骨業者にお願いするのがいいでしょう」

 また、「夫の遺骨を近くに置いておきたいのですが、自宅の庭に埋葬することはできますか?」という疑問もあるが、これについて弁護士の黒澤計男さんはこう語る。

「遺骨は自治体の許可を受けた墓地や納骨堂に埋葬することが法律で決められています。骨壷に入れて自宅で保管する分には問題はありませんが、庭に埋めてはこの法律に違反することに加え、刑法の“死体遺棄罪”に該当します」

 いくら供養が済んだからといって、何で思い通りにできるというわけではなさそうだ。

※女性セブン2012年11月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン