東京五輪開催にテンションが上がりっぱなしの本誌記者A子(40代)。でも「今から主婦が始めても五輪に出られる競技を探せ」という無茶ぶりにはさすがに焦った。サッカー、陸上、水泳…を取材してみるものの、どれも厳しい。そんな競技はないと報告する直前、耳より情報が。
やって来たのは、日本ライフル射撃協会。常務理事の溝部政司さんは笑顔でこう言う。
「主婦のかたが今から始めても、五輪選手になれる可能性はあります」
ええっ! あっさり肯定!?
「ライフル射撃」とは、ライフル銃またはピストルを使用し、固定された標的を射撃して得点を競うスポーツ。今から、主婦でも五輪選手になれる理由は2つある。第1に、競技人口の少なさ。
「競技人口は日本で約6000人で、ロンドン五輪は男女計3人が代表になりました。つまり、2000人に1人が日本代表になれます」(溝部さん「」内以下同)
例えば水泳の場合、日本代表になれる確率は約42万分の1。いかに射撃の確率が高いかがわかる。そして第2に、体力よりも“精神力”を必要とする競技だからだ。
「極論を言えば、集中力さえあれば、体力はほとんどいりません。だから、若い人よりメンタルが強い年齢を重ねた人のほうがうまい。ロサンゼルス五輪の金メダリスト・蒲池猛夫さんは、当時48才でした」
ちなみに、この蒲池さんの記録は、いまだに日本人の金メダル最高年齢記録とか。
確かに主婦に向いているのはわかった。だけど、ライフル銃を撃つって、練習場所がなさそうだし、お金もかかりそうな気が…。
「ライフル銃を持つには資格が必要で警察の許可をもらうのに1か月ほどかかりますが、18才以上ならどなたでも取れます。ライフル銃の値段は30万円ほど。市町村の体育館に射撃場があるところも多いので、意外に練習場所には困りませんよ」
週末に許可のいらないビームライフル銃で体験会をしているところも多いので行ってみてもいいかも。ただし、すぐ定員オーバーになるところが多いので、早めに申し込もう。面白かったら、本気で五輪を目指してみる?
※女性セブン2013年10月10日号