独身生活が長いと、誰にも見とがめられないがゆえに、「自分にとって都合がよければそれでいい」という思考回路になりがちだ。そのため、ズボラっぷりがガラパゴス的な進化を遂げる男もいる。30代後半の独身男性は、あっけらかんとこういう。
「僕の場合、乾燥機が洋服ダンス代わり。乾燥が終わってもずっと入れっぱなしで、着るものだけ取り出して、洗濯したらまたそこに入れて乾燥させる。だから、あまり着ないものは何度も何度も乾燥させられるわけです。
自分では洗濯物の“注ぎ足し”と呼んで、大発明だと思っているんですが(笑い)。飲みの場で、既婚者の同僚たちにその話をしたら“そんなのありえないよ”と。でも、とくに困ったことはないしなぁ。いちいち引き出しにしまうより合理的でしょう」
何度も乾燥すると衣類が傷んでしまう──なんて主婦的な発想は全くなし。この男性、会社では「部内きっての理論派」として知られている。
※週刊ポスト2014年2月21日号