家計の中で、毎月のケータイ代は結構な負担になる。その内訳は音声通話料とデータ通信料からなる。「スマホに替えてケータイ代が高くなった」と感じている人は多いのではないだろうか。
その負担増は「予想以上にかさむ通話料金が一因」と指摘するのは、スマホ評論家の新田ヒカルさんだ。
大手3社の一般的なプランでは、通話料は30秒当たり20円(税別)で横並び状態。スマホの料金プランでは従来型のガラケーではあった「無料通話分」がない場合が多く、以前と同じつもりで話していると意外に高くつく。
「その点では、NTTドコモ(以下、ドコモ)、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)、au各社で出そろった国内電話が通話し放題になる『通話定額制』は、おしゃべりを楽しみたい人には魅力的です。
ただ、あまり通話時間が長くない人は、わざわざ新料金プランに変える必要はありません。例えばドコモの場合、1か月当たりの通話時間がスマホで48.5分、ガラケーで57.5分あるかどうかが、新旧プラン選択の分岐点でしょう。この数字を超えるなら、新料金プランに変えたほうがお得です」(新田さん)
他2社も条件に違いはあるが、基本的に長時間通話する人は新料金プランが有利だ。
「ドコモとソフトバンクの場合、旧料金プランへの再申し込みができるのは今年8月末まで。それ以降は旧料金プランへの再変更はできなくなりますから、今後、切り替えを考えるならば、正確にこれまでの通話時間を検証しましょう」(新田さん)
※女性セブン2014年8月21・28日号