「下積みを嫌がらないから、誰もが認める日が必ず来ると思っていました」というのは、8年前に偶然、芸能活動休業中だった沙也加と遭遇した経験があるテレビ番組制作会社のディレクターだ。
「番組の打ち上げのとき、店の従業員として部屋に食事を運んできたのが沙也加さんだったんです。びっくりして聞いたら『いま、色々と勉強させてもらっているんです』と感じよく答えてくれました。挨拶も受け答えも丁寧だし、仕事もしっかりされていました。親の力を自分の実力と勘違いせず、地味な仕事を真面目にできる彼女なら、芸能の世界に戻ってきても、他の業界でも、きっと成功するんだろうなと思いました」
何事も地道な努力という当たり前だが難しいことを、神田沙也加は続けてきた。アナ雪のアナ役もオーディションで選ばれたものだ。テレビだけ見ていると分からないと思いがちだが、スクリーンや画面を通して、彼女のひたむきさが伝わっているからこそ「数字を持っている」という今の評価に繋がっているのだろう。