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分とく山総料理長「日本の食材のよさ見直さないといけない」

「家庭には家庭ならではの味があります。料理店の真似をする必要はないんです」

 こう語るのは、伝統的な日本料理に新風を吹き込んだ第一人者、『分とく山』総料理長・野崎洋光さん。野崎さんに誰もが簡単に作れておいしい朝ごはんを教えてもらいました。

「トントントン、カサカサカサッ、シャッシャシャ…。子供のころは、朝起きると、ごはんの支度をする音が台所から聞こえてきたものです。たいていは簡単なおかずですが、ご飯を炊いてみそ汁を作れば、あとはのり、納豆、卵を添えるだけでも充分。

 あるいは、みそ汁を具だくさんにしたり、簡単な丼にするのもよし。和食は元来、アレンジしやすい料理なんです。納豆にしてものりにしても、卵にしても、そのままでも食べられ、火を通してもおいしい。栄養価もとても高いのです。こうした日本の食材のよさを、日本人はもっと見直さなければいけないと思います」(野崎さん)

 朝の定番おかずをちょっぴりアレンジするだけで、新鮮メニューに早変わりできるレシピを紹介しよう。

【目玉焼き丼の朝ごはんプレート】

●目玉焼き丼
【1】にんじん30gは細切りにしてさっとゆでる。
【2】鍋でしょうゆ・水各大さじ1みりん小さじ1をひと煮立ちさせて冷まし、昆布の細切り(もどしたもの)10g、青じそのせん切り4枚分、白いりごま大さじ1、【1】を加えて和えて約10分浸す。
【3】卵2個はそれぞれ目玉焼きにする。
【4】器に飯碗1杯分(150g)のご飯を盛り、目玉焼き1枚をのせて【2】の半量を添える。同様にもうひとつ作る。

●大根と油揚げのみそ汁
【1】大根100g、油揚げ½枚は細切りにする。
【2】鍋に水1と1/2カップ、煮干し2本を入れて煮立て、【1】を加えて煮る。大根がやわらかくなったらみそ大さじ1強(20g)を溶き入れる。
【3】器に盛って青ねぎの小口切り適量を添える。

●玉ねぎ納豆
【1】玉ねぎ1/2個はみじん切りにしてさっと洗う。
【2】器に【1】と納豆2パック(80g)を半量ずつ盛り、しょうゆ適量をかける。

※女性セブン2014年10月9日号

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