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安倍首相 松島氏追及の蓮舫氏に「うちにもあんなの欲しい」

 安倍晋三首相に「女難の相」が出ている。「女性が輝く社会」を掲げて内閣改造で5人の女性閣僚を起用したまでは良かったが、その目玉大臣たちに相次いで不祥事が持ち上がっている。

 その中の一人が赤いストールの松島みどり法相。選挙区で似顔絵入りうちわを配り、国会で公職選挙法違反だと追及されると「これは討議資料だ」と言い逃れ、さらに批判を「雑音」といってのけて自らうちわで火を煽った。

 自民党の法務部会長を経験したベテラン議員は、「公選法上、完全にアウト」とこう語る。

「うちわの配布は告発されたら疑惑ではなく刑事事件になるケース。法に厳格に向かい合わなくてはいけない法務大臣なのだから辞任は避けられない。もし、安倍首相が不問にすれば全議員がわれもわれもと地元でうちわを配り始めて収拾がつかなくなる」

 それに加えて松島氏は都内に自宅を持つ議員には入居が認められていない議員宿舎に「特例」で住んでいた問題が発覚した。理由は「私は警護対象なのでマンションの方に迷惑になる」というものだが、都内の自宅マンションから通った大臣は数多くいる。大臣特権をひけらかしたかっただけだろう。

 安倍首相は国会で松島疑惑を舌鋒鋭く追及した民主党の蓮舫議員のことを、思わず「うちにもあんなのが欲しいよな」と漏らしたというから、さすがにこんな人物を大臣に起用した自分に見る目がなかったと感じているらしい。

※週刊ポスト2014年10月31日号

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