ビジネス

シェア6割岩谷製カセットコンロ 3cmスリム化成功で大ヒット

 これから鍋の季節に欠かせないカセットコンロ市場でシェア約6割を占めるのが岩谷産業だ。実は、今一番売れているのが、高さ7.4cmの薄型タイプ。13年目の超スリム化成功の秘密とは?

「キッチンツールはおしゃれに進化しているのに、卓上カセットコンロは昭和のまま。約30年間、ずっと高さ10cmの厚い箱形時代が続きました」と、岩谷産業カートリッジガス本部の岡本務さん。

 同社は昭和28年、プロパンガスを日本の家庭に初めて持ち込み、薪や炭の時代からガスコンロへと台所革命を起こした。昭和44年には、カセットボンベを開発し、日本で初めて卓上カセットコンロを発売。家族みんなで鍋を囲めるようになった。そんな同社が1999年から取り組んできたのが卓上カセットコンロの“スリム化”だ。

「食卓で火を使用するカセットコンロは安全性が第一。薄くするとテーブルに炎が近づいてしまうため、熱を逃がす工夫が必要でした。この商品のバーナーでは炎が出る部分を縦型にすることで炎の幅が3cm減り、炎が上に向かって出るようになりました。鍋が効率よく温まり、熱を逃がすこともできるように。13年越しのマイナス3cm、超スリム化に成功しました」(岡本さん)

 2012年に発売し、年間約68万台が売れている。

※女性セブン2014年12月11日号

関連キーワード

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン