人間は見た目ではなく中身だという声もあるが、見た目が悪くて仕事が上手くいかなかったり、人間関係で損をしたりといったことは珍しくない。
静岡県在住の主婦・金子明美さん(仮名・51才)の隣家のご主人は、一流メーカーに勤めるエンジニア。年収は1000万円を超えるエリートだが、明美さんはその姿を見るたびに「残念な感じ」がしてしまうという。
「社内では作業着を着るので出社時の服装は自由らしいんですが、その格好がダサすぎるんです。お腹まわりがダボッとしたツータックのパンツの裾をロールアップさせてはき、短足をカバーしたいのか、極限まで上げてベルトで留めている。さらにボーダーのポロシャツをパンツにイン…。奥さんはどうして指摘してあげないんですかね。もし自分の夫があんなにセンスのない人で、一緒に出歩いているところを見られたらと思うと…。私は嫌です」(明美さん)
トレンド情報サイト「BWRITE」が行った「女性から見た男性のファッションについての調査」(2014 年、20代以上の女性199名対象)によると、パートナーのファッションセンスに「不満がある」人は53.4%。パートナーの服装のコーディネートをしたいと思ったことがある人は73.5%にのぼった。
夫の服装は近所での評判にかかわるだけではない。仕事にも影響してくる。都内在住の主婦・佐久間尚美さん(仮名・43才)は、“イケてない”夫の見た目を変えたことでこんないいことがあった。
「商社に勤める夫の役職は当時係長で、同じく係長の同期とどちらかが課長になるといわれていたそうです。でも夫は『あいつは職場で人気があるから、おれには無理だろうな』なんて言っていたんです。確かに冴えない夫でしたから、私が夫をプロデュースすることにしました。
ぼさぼさの髪の毛をスタイリングして、スーツも新調。見るからにデキるサラリーマン風にしたら、職場での評判は上々だったみたい。よほど嬉しかったらしく、それ以来やる気を出して、1年後に無事に昇進することができたんです」(尚美さん)
※女性セブン2015年1月29日号