国内

老女惨殺名古屋女子大生と佐世保同級生殺害少女に共通の過去

 旧帝大の名門に通う女子大生が「惨殺鬼」に変身する戦慄の事件が起きた。
 
 宗教の勧誘で知り合った森外茂子(もり・ともこ)さん(77)を斧で殴るなどして殺害した容疑で逮捕された名古屋大1年生のA子(19)は「子供の頃から人を殺してみたかった」と供述。〈「殺したい」人はいないけど「殺してみたい」人は沢山いる〉などの過去のツイートも発覚し、世間を震撼させた。
 
「殺人願望」で思い出すのは、昨年7月の佐世保同級生殺害事件で逮捕された少女(16)だ。2人の少女には驚くほど共通点が多い。
 
 東北地方の有名進学高に通っていたA子は成績は常にトップクラス。ピアノの腕前はかなりのものだった。
 
「すごく上手で、美しい音色がよく家の外まで聞こえてきていました。音大にでも進学したのかと思っていました」(実家の近所の住人)
 
 成績優秀で名大理学部に現役合格した後は音楽の趣味から打って変わってリーダー部(応援団)に所属し、学ラン姿で演舞を披露していた。ショートカットで、〈今日だけで4回も性別間違われた〉とツイートするボーイッシュな外見。かつては自分のことを「俺様」と呼んでいたと明かしている。佐世保の少女もショートカットで、自身を「僕」と呼んでいた。
 
 過去の殺人事件に関心が強い点も共通している。
 
「宮崎勤や酒鬼薔薇聖斗など殺人犯の誕生日を祝おうなんてツイッターで書いていたので、『こいつ大丈夫か』と仲間うちで話題になっていた」(名大の同級生)
 
 佐世保の少女も中学3年時に過去の凶悪少年犯罪を研究していた。
 
 さらに、A子は高校時代に同級生に毒を飲ませた過去を供述した。名大の同級生にも薬品知識を熱心に語っていたという。佐世保の少女は小6時に薬物混入のトラブルを起こしている。A子の出身高校の校長は、「(A子が2年時に)同じクラスの男子生徒が体調を悪くし、杖なしでは歩けないほど視力が低下。当時、学校にある薬品類を警察に提出した」と明かした。
 
「A子には、一種の超越者としての犯罪者への強い憧れがあります。一方、佐世保の少女も薬物混入事件の時に『何が善で何が悪なのかは自分で決める』と発言していた。共通するのは、世間一般の道徳にはとらわれない一種の歪んだエリート意識です。殺人願望はそうした意識の中で熟成されたのではないでしょうか」(臨床心理士・矢幡洋氏)
 
 森さんとのトラブルや家計の苦境、家族不和など動機をめぐる情報が錯綜しており、捜査の進展はこれからだ。

※週刊ポスト2015年2月13日号

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン