酒鬼薔薇聖斗一覧

【酒鬼薔薇聖斗】に関するニュースを集めたページです。

覚醒剤で逮捕の毎日新聞常務妻は「意識高い系」だった
覚醒剤で逮捕の毎日新聞常務妻は「意識高い系」だった
「目鼻立ちがハッキリとした美人で、自己主張が強いタイプ。写真や音楽が趣味で流行にも敏感。SNSも使いこなしていました。イマドキの言い方をすれば、“意識高い系”の女性ですが、まさかクスリに手を出しているなんて…」 逮捕の一報を聞いた知人は、驚きながらこう語った。2月7日、兵庫県警に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された増田ルミ子容疑者(46才)。夫が毎日新聞という大手メディアの常務取締役だったことから、衝撃をもって報じられた。「兵庫県警が覚醒剤の密売ルートを捜査する過程で、増田容疑者が頻繁にネット注文していた疑いが浮上。容疑者が会社員だったこともあり、週末を中心に内偵を続けていた。自宅に踏み込んだところ、複数の小袋に小分けされた覚醒剤が見つかったため現行犯逮捕した。使用済みと思われる“空き袋”もあったことから、所持だけでなく使用の疑いも持たれている」(捜査関係者) 自宅は東京都新宿区にある築浅のマンションで、「夫婦は寝室が別で、夫の部屋からは覚醒剤は出てこなかった」(前出・捜査関係者)という。 増田容疑者は音楽大学を卒業後、広告会社に入社。「その後、IT企業を転々とし、10年ほど前に再び広告会社に出戻ったところ、現在の旦那さんと結婚したと聞きました。20才近く年が離れていますが、お子さんはいなかったと思う。彼女自身、仕事もしていたし、趣味が多い“バリキャリ“な女性だったから、お互い、大人な結婚だったのかなと」(前出・知人) 一見して、“黒い人脈”がないとみられている増田容疑者だが、警察関係者から見れば、彼女のような女性が薬物に手を出すのは“意外”なことではないという。 警察庁の調査(『平成27年上半期における薬物・銃器情勢』)によれば、30代以下の薬物乱用者が減少傾向にあるのに対し、中高年の薬物乱用者は増加を続けている。しかも、大麻や危険ドラッグに比べて、覚醒剤乱用者は女性の比率が高いのが特徴だ。「覚醒剤は高額なので、若年層よりも経済力のある中高年層の方が手に入れやすい。しかもこの年代の女性は何かとストレスを抱えている。とりわけ40代後半にさしかかると更年期からくる体調不良や精神的な不安、“自分が女性でなくなる”ことへの恐怖などから薬物に手を出してしまうケースもある。昔と違って、今はネットを通じて簡単に手に入ってしまう時代。増田容疑者の場合、IT企業での仕事が長く、ネットの知識が豊富だったため、覚醒剤が“身近な存在”になりやすかったのではないか」(前出・捜査関係者) 妻の逮捕は、当然ながら夫の社会的な地位にも大きな影響を与える。「増田容疑者の夫は社会部の出身で、大阪本社に勤務していた時には阪神・淡路大震災の復興記事や酒鬼薔薇聖斗事件などを精力的に取材していた。その後、マネジメント力を買われて管理職ポストを歩むようになり、常務取締役東京代表にまで出世。“社長候補”の呼び声も高かった。本人は律儀で優秀な管理職で、もちろんクスリとはおよそ縁のない人。しかし、今回の件でキャリアに大きな傷がついてしまいました」(毎日新聞関係者) 何も大手新聞社役員の妻だから“特別”なのではない。覚醒剤は、熟年層の心の隙を狙っていることを決して忘れてはならない。※女性セブン2019年2月28日号
2019.02.15 07:00
女性セブン
プレイバック平成九年 東電OL事件、酒鬼薔薇、失楽園
プレイバック平成九年 東電OL事件、酒鬼薔薇、失楽園
 残りわずかとなった平成の時代には、いったい何が起きたのだろうか。今回は平成九年を振り返る。 4月、景気が陰りを見せるなか、消費税導入後、初の税率アップに踏み切った橋本内閣。国民の強い批判を浴びての改正。引き上げ分だけで約9兆円の負担増と試算され、景気後退の大きな要因の1つになったとの指摘も。 また、秋には証券会社や銀行の金融連鎖破綻が起こり、先行き不安はさらに増大した。 この年に起きたのが、兵庫・神戸連続児童殺傷事件。2~3月、路上で小学生女児らをハンマーや金づちで殴り、女児1名が死亡。5月、中学校正門前に殺害した男児の頭部を置き、「酒鬼薔薇聖斗」の名で「さあ、ゲームの始まりです」等のメモ。新聞社には犯行声明文が送りつけられた。この残忍極まりない犯行が、中学3年生の少年によるものだと発覚した際、日本中が震撼した。少年は医療少年院へ送致。少年法の厳罰化が問われた。 7月、1982年に愛媛・松山市で同僚を殺害した疑いで全国指名手配されていた福田和子容疑者が福井で逮捕。行きつけのおでん屋での情報が決め手となった。整形手術や偽名を使いながらの逃走劇は約15年間に及び、時効まであと21日での逮捕となった(福田は服役中に病死)。 渋谷・円山町のアパートで東電OL殺人事件も発生。現在も未解決事件となっている。 海外ではダイアナ元英皇太子妃を乗せた乗用車が8月31日未明、パリのトンネル内で柱に激突し大破。ダイアナ元妃は出血多量により亡くなった(享年36)。 アニメ映画『もののけ姫』が観客動員数1420万人を記録し、渡辺淳一原作『失楽園』もドラマ、映画でそれぞれ話題に。 ヒット商品はエンジンと電気モーターを併用した世界初の量産ハイブリッドカー『プリウス』(トヨタ)。流行語は「ガーデニング」「透明な存在」など。【平成九年の主な出来事】3月19日 東電OL殺人事件。遺体発見3月22日 秋田新幹線『こまち』登場4月1日 橋本内閣が消費税を3%から5%に引き上げ5月10日 映画『失楽園』公開。総動員数は250万人6月28日 神戸連続児童殺傷事件で中学3年生の少年を殺人と死体遺棄容疑で逮捕7月29日 指名手配犯の福田和子容疑者を福井市内で逮捕8月11日 山一證券利益供与事件で役員退陣。翌月、山一證券経営破綻8月31日 英・ダイアナ元妃が仏・パリ中心部のトンネルで交通事故死10月22日 安室奈美恵がTRFのSAMと電撃入籍(妊娠3か月)12月9日 介護保険法成立12月10日 トヨタから『プリウス』が発売※女性セブン2018年10月25日号
2018.10.13 07:00
女性セブン
「未成年でも命を奪う罪の重さは同じ」 被害者遺族の声
「未成年でも命を奪う罪の重さは同じ」 被害者遺族の声
 2016年7月、神奈川県相模原市の障害者施設で発生した19人刺殺事件で逮捕された植松聖被告(28才)は、事件前、「障害者は生きていても仕方ない。安楽死させた方がいい」などと同僚に話したことから「措置入院」(自傷他害の傾向が強い人間を行政が強制的に入院させる制度)の手続きが取られていた。 しかし入院から12日後に担当医が「他人を傷つける恐れがなくなった」として退院を認め、その5か月後に戦後最大の大量殺人が発生した。退院を許可した医師の判断や退院後のケアについて多くの疑問が投げかけられたのは、当然の流れだった。 この点を踏まえて、被害者の遺族の立場から、服役囚の出所の制限に対してこんな意見もある。神戸連続児童殺傷事件で酒鬼薔薇聖斗こと少年Aに襲われた堀口めぐみさん(仮名 当時10才)の父親・堀口孝史さん(仮名 58才)はこう話す。「刑務所や少年院では細かく精神鑑定などを行い、場合によっては刑期の延長や出所後の観察期間を義務付ける必要があると思います。少年Aの場合、仮出所後の保護観察期間があまりにも短かった」(孝史さん) 実際、相模原の事件を受けて、措置入院患者の退院後の支援計画に警察が介入し、退院後に患者が転居した場合は本人の同意なく転居先の自治体に個人情報を通達できるなどの法改正が進められている。 刑事罰の厳罰化も論点の1つだ。「未成年であろうがなかろうが、人の命を奪うという罪の重さは同じ。残虐な事件の場合は加害者が未成年であっても刑を厳しくすべきです。現行の少年法では、18~19才の未成年者は保護の対象であり、刑事事件では原則として家庭裁判所の審判を受けます。 2022年4月に選挙権年齢を18才以上に引き下げることに伴い、18~19才も保護の対象から外すべきです。また少年Aのような14才以下も刑事罰の対処となるよう少年法を改正してほしい。こうした厳罰化が犯罪を少しでも抑止することにつながるのではないでしょうか」(孝史さん) 厳罰に処すべきは殺人犯ばかりではない。凶悪犯罪に詳しいジャーナリストの大谷昭宏さんは、「虐待親」にも厳しい対応が必要だと指摘する。「目黒の虐待事件(5才の女の子が亡くなった)のように、通報を受けた児童相談所が親に面会に行って拒否された場合、3回拒否されたら強制的に親から子供を取り上げるなど罰則の強化が求められます。行政が権限を持ち、親を厳しくチェックし、問題があると判断した場合は即座に親子を引き離す。公的な権限を持った児童相談所が厳しく対応すべきです」※女性セブン2018年7月12日号
2018.06.30 07:00
女性セブン
黙って殺されろというのか… 酒鬼薔薇事件被害者父の叫び
黙って殺されろというのか… 酒鬼薔薇事件被害者父の叫び
 6月9日に新幹線の車両内で起きた殺傷事件。唐突に発生する無差別の犯行に対して、一般市民がいかに脆弱であるかを改めて突きつけるものだった。 振り返れば、突然の凶行は過去に幾度となく繰り返されてきた。1997年の神戸連続児童殺傷事件、2001年の附属池田小事件、2008年の秋葉原通り魔事件、2016年の相模原障害者施設殺傷事件…。 何の罪もない人々が犠牲になり、そのたびに悲劇を繰り返さないための提言が新聞やワイドショーを賑わす。「地域社会全体で子供たちを見守る体制を」「被害者と遺族に手厚いサポートを」「前科者に偏見を持たず、社会が受け入れてサポートする体制を」 こうした聞き心地のよい言葉の裏で、今日もどこかでまた、凶悪犯罪が繰り返されている。「もうそろそろ、私たちは新たな一歩を進めるべきではないでしょうか」 そう語るのは、神戸連続児童殺傷事件で酒鬼薔薇聖斗こと少年Aに襲われた堀口めぐみさん(仮名 当時10才)の父親・堀口孝史さん(仮名 58才)だ。 1997年3月16日、友達との待ち合わせ場所に向かう途中だった小学3年生のめぐみさんは、前方から歩いてきた少年Aにすれ違いざまにナイフで腹部を刺された。 傷は深さ8cmに達し、胃を貫いて背中の大動脈の3分の2が切断された。刃先が数mmずれていたら命は助からなかった。 小さな体に流れる血液量の半分を輸血し、2週間後にようやく退院したが、傷口はケロイド状となり、その後も激しい痛みに襲われた。 事件から21年。娘の地獄のような苦しみを間近で見てきた孝史さんが、昨今の凶悪事件に対する思いを口にする。「少年Aの事件以来、“誰でもいいから殺したかった”という無差別殺人が頻繁に起きています。こうした事件が起こるたびに、被害者や親族に対し、他人事とは思えない痛みを感じます」 事件は被害者の心身に癒されることのない傷を与える。現在は看護師として勤務するめぐみさんは2015年9月、本誌・女性セブンに自身のトラウマについてこう語っている。「目の前から若い男性がやってくると恐怖心に襲われ、身が竦(すく)んでしまうんです。殺人シーンがあるテレビドラマも見ることができなかった。ナイフを使うシーンは、今でも見られません」 めぐみさんは現在も凶悪事件が起きるたびに身も凍るような恐怖に襲われるという。 警察庁の統計によれば、日本の犯罪の平均再犯率は40%超。凶悪事件が起きた後、犯人に対して「罪の意識の芽生え」や「更生」を期待する声は多いが、現実はそれほど甘くない。 街に危険な人物が野放しにされ、凄惨な犯罪が繰り返される現状に、孝史さんは大きな無力感を抱く。「異常者が街にいたとしても、誰もそれを見分ける方法を持っておらず、本当にどうしようもない。少しでも挙動不審な人物には気をつけようとか、そのような人物には近づかないようにしても、自ずと限界があります。周囲のすべてが加害者のように思わざるを得ません」 理不尽な殺意に対し、一般人が為す術がない現状について、孝史さんは被害者の家族としてこう提言する。「人権問題もありますから、前科者の情報を国民全体に開示するのは難しいかもしれません。でも、せめて警察や行政は危険人物の行動を常に監視できる体制にあってほしい。再犯に次ぐ再犯をするような、遵法精神を欠いた人間に対しては、やはり地域住人でも情報共有できるよう法律を整える必要があると思います。 そうした具体的対策なしに、理想論だけを述べられても、もう立ち行かない時代に来ていると思うのです。私の娘のように、“誰でもいいから人を殺してみたい”という殺意を向けられた時、黙って殺されろというのでしょうか…。 池田小の事件のように、今では学校の中でさえ安全とはいえません。校内に防具を設置するなどの対策も必要だと思います」 凶悪犯罪に詳しいジャーナリストの大谷昭宏さんも、孝史さんの言葉に同意する。「子供に対する性犯罪者に関しては、再犯率の高さも指摘されており、出所後の犯人にGPS(全地球測位システム)を取り付ける議論を進めるべきです。諸外国ではすでに適用している国もあり、米国のテキサス州では、『このまま刑務所にいるか、釈放する代わりにGPSを付けるか、自分の車に“性犯罪者です”との貼り紙をするか』などのさまざまな選択肢から選ばせている。もちろん犯罪者の人権は大切ですが、無辜の子供たちの人権と凶悪犯の人権を同等に考える必要はありません」 大谷さんの指摘通り、米国や英国、フランスなどは特定の犯罪者にGPSの取り付けを義務付けている。 なかでも特徴的なのは韓国だ。複数の性犯罪前科がある出所者にGPS機能のついた足輪を装着させ、居住地から半径2kmの監視範囲の外に出たり、指定された制限区域に立ち入ると保護観察所に報告される監視制度が2008年にスタートした。 現在は未成年者誘拐や殺人、強盗などの前科にまで適用範囲を拡大し、足輪を装着する期間も当初の最長5年から30年まで延長された。特筆すべきは再犯率の変化で、制度施行前14.1%だった再犯率は、施行後1.7%まで激減した。 世界各国で性犯罪から誘拐、殺人、強盗まで幅広く成果が出ているGPSだが、日本では「犯罪者の人権」を主な理由として議論が進まない。 2012年に大阪府が18才未満の子供への性犯罪前科者には住所の届け出を義務付けたが、以降、全国には広がっていないのが現実だ。※女性セブン2018年7月12日号
2018.06.29 16:00
女性セブン
例外的措置で本名を変えた元少年A 当時の名前の文字は使わず
例外的措置で本名を変えた元少年A 当時の名前の文字は使わず
 潜伏生活を続ける神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年A(33才)は、自著の発刊に続き自身のHPを立ち上げ、2発目の“爆弾”を投下した今、騒然とした社会を眺めて昂揚が抑えられないでいるのか。「取り憑かれたように筋トレしているそうです。日課のランニングも、走り込む量が増えたとか。“世の中を再び騒がせた”という興奮で心がざわついて、体を動かさずにはいられないんでしょう」(Aを知る関係者) この3か月、日本中がAに振り回された。遺族と世間の猛反発を買った6月の『絶歌』出版騒動を皮切りに、8月末には複数の週刊誌宛てに手紙を投函。そしてこのたび公式ホームページまで開設した。 女性セブンに届いた手紙は、遺族への謝罪は一言もなく、手記の売り上げを伸ばしたいがゆえのプロモーションに終始していた。そして、Aはホームページで、ナメクジや全裸の自撮写真などおよそ一般人には直視することのできないおぞましい画像の発信を始めた──。 手記出版以降、Aの近況を追い続けた女性セブンは、2011年から静岡県浜松市に定住し、6畳一間のアパートで手記執筆に臨んでいたこと、今年4月に都内アパートに住居を移したことを突き止めた。 その過程で、現在の彼の本名も把握した。同姓同名者に配慮した上で、Aのイニシャルを公開する。現在の彼の名前はK.M.。医療少年院を退院後に改名したものだ。両親のどちらの姓を名乗っているわけではなく、名前も変えており、姓名ともに事件当時のものは一文字も使われていない。日本更生保護学会会長で犯罪学者の藤本哲也氏が語る。「日本では戸籍法があるので、姓を変えるのは非常に難しい。ただ、『姓を変更しないとその人の社会生活において著しい支障が出る』場合は、管轄の家庭裁判所に申し立てて、『姓の変更許可』を得ることができます」 Aの改名は、法務省の超例外的な措置だった。「法務省内で戸籍や国籍、公証を管理する民事局が極秘裏に主導して、出所前に改名に至ったといわれている。A以外にこんな処遇がなされた少年犯罪者を知りません。それだけの事件だったということでしょう」(ある国会議員)※女性セブン2015年10月1日号
2015.09.17 07:00
女性セブン
佐川一政氏 「少年Aが苦しんでるなら一度会って話したい」
佐川一政氏 「少年Aが苦しんでるなら一度会って話したい」
 1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aが、マスコミ各社に文書を送り、自らの世界観を誇示する「公式ホームページ(表題は『存在の耐えられない透明さ』)」の存在を明らかにした。 自作の作品を掲載した「ギャラリー」には、イラストや写真が全87点アップされ、その中には太陽と月の間に半裸のAが仁王立ちしている写真もある。 これはAが犯行時に綴ったメモに描かれていた「バモイドオキ神」のイラストに酷似しており、「“自分は神になった”とのメッセージなのかもしれない」(犯罪心理学者・矢幡洋氏)との分析も出た。 また、イラストにもAの「危険な思考」が見てとれるとの指摘もある。犯罪学者の藤本哲也・中央大学名誉教授は、Aが「胎内回帰願望」を描いたとする作品に注目した。「彼は犯行当時にも“動機”として胎内回帰願望が指摘されました。殺人の動機となった胎内回帰願望の作品を今も制作しているということは、殺人への衝動がいつ蘇っても不思議ではないと分析できる」 これらの写真やイラスト以外にも、現在のAの精神構造を読み取れる箇所はある。「レビュー」と題したページではAが好きな映画や本についての解説が掲載されているのだが、そこで『絶歌』(今年6月に出版した手記)を執筆するにあたり、強く意識した人物を紹介している。 それは1980年代初頭にAと同じように世を震撼させた「パリ人肉食殺人事件」の犯人・佐川一政氏だ。Aと同じ神戸の出身で、社会復帰した後に複数の著書を出版した。〈『佐川一政』という稀代の殺人作家の存在は、いつも僕の心の片隅にあった。正直に言えば、彼に“嫉妬”や“羨望”を抱いていた時期もあった〉 佐川氏は、AのHPをどう見たのか。「AがHPを始めたのは他者とのコミュニケーション願望でしょう。孤独に対して不安を感じていて、世界とコンタクトを取りたくなったのではないか。メールアドレスまで載せているのは、その証拠だと思う」(佐川氏) しかし、Aと佐川氏には決定的な違いがある。佐川氏は実名と素顔を公表しての活動だったが、Aは匿名を守ったままだ。「『佐川一政』という名前と切り離して、純粋に新人作家として作品を発表して、それで評価してほしいと思っていた。だが、それは受け入れられないことだった。 きっと彼も何を書こうが『少年A』という名前に縛られ続けるだろう。もしそのことに苦しんでいるならば、一度、彼に会って話をしてみたい」(同前)※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号
2015.09.17 07:00
週刊ポスト
「少年Aは当時の精神状態と変わっていない」と犯罪心理学者
「少年Aは当時の精神状態と変わっていない」と犯罪心理学者
 1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aが、マスコミ各社に文書を送り、自らの世界観を誇示する「公式ホームページ」の存在を明らかにした。 同ホームページには自作のイラストや写真を掲載した「ギャラリー」というコーナーも存在する。その中には、全裸のAと思われる人物が巨大なナメクジにまたがり、「遠い道程」を歩む写真がある。Aとナメクジは事件を読み解く上で切っても切れない関係だ。『絶歌』(今年6月に出版された少年Aの手記)には、こんな記述がある。〈不完全で、貧弱で、醜悪で、万人から忌み嫌われるナメクジは、間違いなく僕の「心象生物」だった〉 小5のときに最愛の祖母を亡くしたことによって、「死」を意識するようになったA。直後に始めたのがナメクジの解剖だった。彼は解剖を通じて命に触れる喜びを知ったのだという。その後、“解剖”の対象は猫、そして人へと移っていった。 ナメクジをモチーフにした作品は多数掲載されている。特に身の毛がよだつのは、何十匹のナメクジで作ったハートだ。「メイキング」画像まで紹介している。〈近所にナメクジがよく獲れるスポットがあったのですが、雨が降るたび僕はピンセットとガラス瓶を持ってそこへ行き、壁ゆくナメクジを片っ端からスカウトしました。(中略)もちろん、シャッターを切る際は、「いいねぇ~キミ、その触覚セクシーだよ」「今日は一段とヌメってるね」「そうそう、もっと呼吸孔を目いっぱい拡げて」と、彼らのモチベーションを上げるための声掛けも忘れてはいけません〉 捕獲した大量のナメクジにスプレーで塩水を吹きかけ、粘液を出しながら溶けていく様子を並べた“制作過程”は、戦慄を覚える。犯罪心理学者の矢幡洋氏は言う。「犯行前からナメクジは『少年A』にとって一種の自己像でした。自分なんか人間じゃないという思いと、自分は人間を凌駕する存在だという思いが共存している。これらの作品を見る限り、現在のAは当時の精神状態と何ら変わっていないと思う」※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号
2015.09.16 07:00
週刊ポスト
元少年A掲載HPイラスト 自分は神になったとのメッセージか
元少年A掲載HPイラスト 自分は神になったとのメッセージか
 1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aが、マスコミ各社に文書を送り、自らの世界観を誇示する「公式ホームページ(表題は『存在の耐えられない透明さ』)」の存在を明らかにした。HPでは自らのプロフィールと自著『絶歌』の自己宣伝が記されている。そして、Aの自己顕示欲は自作の作品を掲載した「ギャラリー」に象徴される。 アップされたイラストや写真は全87点。イラストは原案のラフ、完成した下書き、彩色した完成作と、制作段階ごとに見せているが、いずれも一般人には理解不能な「倒錯アート」と言うほかない。 全裸、自慰行為、ナメクジをテーマ、モチーフにした数々の写真は目を背けたくなるものばかりだ。 まず衝撃を受けるのが黒い覆面で顔を隠したA本人と思われる全裸写真だ。厚い胸板に割れた腹筋というマッチョな体型は、少年院時代にひたすら筋トレに励んだという『絶歌』(今年6月に出版した少年Aの手記)で明かしたエピソードを想起させる。 特に驚愕させられるのが〈射精する瞬間にはいつも“激痛”が伴った。それは後年になっても続き、「射精に激痛が伴う」ということだけは精神科医に話したことがある。医者は「性欲に対する罪悪感の表れ」だと言った〉という『絶歌』の引用文とともに掲載された、Aの局部が大きなエイリアンのような物体になっている“自慰写真”だ。犯罪心理学者の矢幡洋氏は言う。「Aは自身の犯罪は性欲の歪みが影響していると考えている。局部の“巨根”は、“性欲とは制御できない大きなものだ”ということを、局部の“化け物”が自身の方を向いて口を広げているのは、“性欲は恐ろしいものだ”ということを表現していると思われます」 もうひとつ、矢幡氏が注目したのは、太陽と月の間に半裸のAが仁王立ちしている写真だ。これはAが犯行時に綴ったメモに描かれていた「バモイドオキ神」のイラストに酷似している。「当時のイラストでは、太陽と月の間にバモイドオキ神を描いた構図でした。だが、今回はその位置に自分の体を置いている。これは“自分は神になった”というメッセージなのかもしれません」(同前)※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号
2015.09.15 07:00
週刊ポスト
HP作成の少年A 「俺を理解しろとの思いで発信」と犯罪学者
HP作成の少年A 「俺を理解しろとの思いで発信」と犯罪学者
 1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aが開設した「公式ホームページ」の表題は『存在の耐えられない透明さ』だ。 彼が18年の沈黙を破り、手記『絶歌』(太田出版刊)を出版し、突如世間に姿を現わしたのは今年6月。だが、匿名での出版やAが遺族に知らせていなかったことなどが猛批判を浴びたのは当然の結果だった。 それからわずか3か月。今度は出版社や編集者など、間に人を介することなく、自由に自分の意志を発信する場を作ったのだ。 HPのトップページには、自らのプロフィールと『絶歌』の自己宣伝が記されている。〈少年A本人が自分の言葉で語ったものは、この『絶歌』が最初で最後です(中略)『冷酷非情なモンスター』の仮面の下に隠された“少年Aの素顔”が、この本の中で浮き彫りになっています〉 犯罪心理学者・矢幡洋氏は言う。「『絶歌』と同じく、被害者遺族への謝罪は一切なく、反省の意を示す箇所も皆無です。 おぞましい罪を犯した自らの世界観を世間に知らしめて、社会に影響を与えたいという自己顕示欲だけが伝わってきます」 犯罪学者の藤本哲也・中央大学名誉教授はこう分析した。「Aは『絶歌』を出して批判を浴びた。HP作成はそれに対する反論です。“そうじゃない。ちゃんと読み取れよ! オレのことを理解しろ”という思いを発信したかったのでしょう」※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号
2015.09.14 16:00
週刊ポスト
少年A 根底は自分を世界に知らしめるという思いのみと専門家
少年A 根底は自分を世界に知らしめるという思いのみと専門家
 神戸連続児童殺傷事件の犯人、「酒鬼薔薇聖斗」こと「元少年A」。手記『絶歌』(太田出版)の出版騒動に続き、HPを開設した。女性セブンに対して開設等を伝える手紙を送ってきたが、手紙には元々手記執筆をオファーした幻冬舎・見城徹氏への恨みがましい言葉も綴られていた。このホームページ作成の意図とはなにか。社会心理学者の碓井真史氏(新潟青陵大学教授)の分析を聞いた。 * * *“酒鬼薔薇聖斗”はまだ続いていると感じます。 事件当時、Aは自分の名前が間違えて報じられたことに怒り、神戸新聞社に犯行声明を送っています。この精神構造がまるで変わっていない。 手紙の中でAが見城氏に嘘をつかれたと感じているのは、たとえば『その後は一切Aとは連絡を取っていない』という部分です。非常に些細なことですが、本人はそのことについて《内臓を捩じ切られる》ほど怒りを感じてしまう。そしてその怒りをA4で20ページの文章にする。 Aには独自の思考大系があり、ある部分においては他の人よりもずっと冷静でいられる。『絶歌』の中で、動物を虐待した時のことも、犯罪についての回想も、淡々と、具体的に書ける。ホームページのプロフィール文も、『冷酷非情なモンスター』という言葉に『』をつけるあたり、世間からはそう見られている私ですが…という冷静な観察がある。 ところが名前を間違えられたり、自分の思う事実と齟齬のある発言をされると、途端にその冷静さを失い、狂気がもたげてくる。 ホームページ内の写真についても、18年前の彼の人間性を彷彿とさせます。 そこに表れているのは、自己顕示欲や自己承認欲求という言葉では到底表現できないほどの、病的なまでの「自分を知らしめたい」という欲求です。小さな男の子を殺害し、首を校門に置く。手記を書いて事件を告白し、ホームページを作って自分の全裸を晒す。当時も今も、彼の根底にあるのは自分を世界に知らしめるという一点に集約される。 その一方で、他者を理解するという感情や共感能力は極めて希薄です。ホームページを立ち上げたら遺族はどう思うか、ナメクジの写真を掲載したら見る人がどんな気持ちになるか、そういうことを想像する力が欠落しています。 これは事件を起こした当時から変わっていない。 18年前の事件と犯行声明文、6月の手記の出版、そして今回の手紙とホームページ。全てがつながっている。事件はまだ終わっていないということを強く感じます。※女性セブン2015年9月24日号
2015.09.14 07:00
女性セブン
少年AのHP公開 露骨なまでの金目当てと作家・高山文彦氏
少年AのHP公開 露骨なまでの金目当てと作家・高山文彦氏
 神戸連続児童殺傷事件の犯人、元少年A。手記『絶歌』(太田出版)の出版騒動は記憶に新しいが、また大きな動きを見せた。8月29日、女性セブン宛に少年Aから手紙が届いたのである。手紙には、被害者への謝罪などはなく、自身のホームページを公開したことが書かれていた。これにはどんな狙いがあるのか…。 この事件を取材し、『「少年A」14歳の肖像』を書き上げた作家・高山文彦氏に話を聞いた。 * * * この手紙からは、Aが更生や謝罪の人生を、手記を綴る前からすでに捨てていたことがわかる。出版前のAには、見城徹の心を掴むということが自らのレゾンデートル(存在理由)になってしまっている。強い失望を感じました。 手紙では、手記出版の経緯の真相を明かすために筆を執ったといいながら、その過程で被害者遺族についてどう考えていたのかという部分は一切書かれていません。むしろ“また世の中を騒がせてみせる”という野心が強くにじみ出ています。『絶歌』では、一連の事件後に“酒鬼薔薇聖斗は消えた”と書いているけど、とんでもない。より卑しく、世俗にまみれて堕落しながら、その精神を発露させている。 ホームページの立ち上げとその告知が全てを物語っています。“酒鬼薔薇教”の教祖になって、自分で自分を売りだそうということでしょう。ホームページが話題になれば、本がまた売れる。そうすればさらなる金が入る。手紙もホームページも、露骨なまでの金目当てだということです。 Aは出所後の惨めな人生に絶望していましたから、もう不定期労働のような仕事は堪えられないのではないか。 それに、この国では表現の自由が憲法で保障されている。あざとくもAはそのことがわかっている。手記を書こうとホームページを立ち上げようと、法的には何の問題もない。 殺人者の表現の自由と、人としての倫理や遺族感情をどう天秤にかけるのか。Aのホームページはわれわれに大きな問題を問いかけています。 もし今後、Aが自らの言葉を発信していくのであれば、せめて『絶歌』で書かれなかったことを明かしてほしい。少年院時代にどういった矯正プログラムを受け、どんな心理変化を経て退院したのか。性的サディズムをどう克服したのか。今のAには望むべくもない話ですが。※女性セブン2015年9月24日号
2015.09.13 07:00
女性セブン
元少年Aから女性セブン編集部に届いた封筒
元少年A「手記は100万部売れる」と豪語 今の売れ行きに不満
 神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年A。今年6月に手記『絶歌』(太田出版)を出版したこの元少年Aが、女性セブン編集部に手紙を送ってきた。そこでは自らの公式HPを開設したことが明らかにされるとともに、当初手記を出版する予定だった幻冬舎の見城徹社長とのやりとりが書かれていた。あるテレビ番組で見城氏を知ったAは、彼に心酔。見城氏に手紙を送り、自らを売り込んだのだ。 女性セブン編集部に届いた手紙には、Aの売り込みに対して見城氏が書いたとされる返信も続けて載せられていた。《私は元少年A[酒鬼薔薇聖斗]という著者名で本を出す気持ちはありません。喩え、最初は商業的に失敗してもあなたの作品は本名は無理でしょうからペンネームで出されるべきだと考えます。 すなわち、フィクションまたは、実録暴露物ではないノンフィクション作品を書くべきだと思います。かつての匿名の犯罪者の名前を冠して何かを書くというのは、私は賛成しかねます。もしそれでよろしければ、もちろん私も関わりますが、うちの担当編集者チームによって出版を目指すということにやぶさかではありません。(中略)それはあなたにとって地味な作業になるだろうと予測されますが、表現の真っ当な道だと思うのです。湧き上がる衝動を実際に現実化させない為に想像力としての「犯罪」である表現はあるはずです。(中略)あなたの望んでいることの中に、センセーショナルな商業的な成功が含まれているとするならば、私と私の会社は不適任かもしれません。 弱気な言葉のように聞こえるかも知れませんが、私は懸命に昼の世界に生きるそれぞれの溜息と人の良さを受け止めて生きてきたつもりです。社員を含めて守るべき人達もいます。あなたと少しでも関わる以上、今、述べてきたことは譲れない一線だと考えています》 手紙ではその後、Aと見城氏との7通の私信のやりとりの公開が続く。 2013年初頭、Aは見城氏と編集者3名からなるプロジェクトチームと顔を合わせ、本格的に『絶歌』の執筆作業を始めた。原稿が形となったのは2013年末。以後、打ち合わせを重ね、修正を繰り返していた。 しかし今年1月、Aにとって転機となる出来事が起きる。『週刊新潮』で手記の出版計画が報じられたのだ。同記事には出版に強く反対する遺族の肉声が掲載された。これがきっかけで出版社内でも慎重論が盛り返し、Aの心は揺れ動く。Aはこう記した。《本当にこの本を出すべきだろうか?と自問自答するようになりました。(中略)手記の出版をきっぱり諦めようと思い、編集チームにその旨をメールで伝えました》(以下《》内はAの手紙から) 結果、Aの手記は太田出版から出されることになった。しかし、ここから手紙のトーンは大きく変わる。出版に前後して見城氏や編集チームの対応に強い不満を抱くようになったことが明かされ、以降、内容の真偽は不明だが、見城氏に対するAの常軌を逸した憎悪がひたすら綴られていく。 引き金は、見城氏が『週刊文春』のインタビューで答えた文言だった。出版されたAの手記について見城氏は「僕は読んでいないんだけど」と語っている。しかしAは見本本とお礼の手紙を送り、感想を受け取ったのだと主張した。《出版後、世間からの批難が殺到すると、見城氏は態度を豹変させ、靴に付いた泥を拭うように、僕との接点を“汚点”と見做して否定しました》《彼(見城氏)にとって“少年A”は「自分に箔を付けるための物珍しい奇怪なアクセサリー」だったのでしょう。(中略)見城さん、この僕の悔しさ、惨めさがあなたにわかりますか?》 最後に見城氏に会った日については、こうも綴っている。《光景を思い出すたび、身体の奥底から悲しみと怒りと悔しさのトルネードが巻き起こり、内臓を捩じ切られるような思いです》 些細な齟齬があったのかもしれないが、足かけ2年にわたりかかわりを持ち、かつては心酔してきた人間を、なぜ手のひらを返したようにこれほど攻撃できるのか。手記出版の舞台裏を知るある人物にこの手紙を見せたところ、絶対匿名を条件にこう語った。「手紙を見る限り、記されているAと見城氏のやりとりは本物です。Aしか知り得ない事実も綴られていることから、A本人が書いた可能性が極めて高い。ただ、なぜあれほど崇拝していた見城氏にこれほどの罵詈雑言を浴びせるのか。そこが不可解です」 前述の返信にも見られるが、見城氏は当初から一貫して手記を出版することはできないという立場をとっていた。「ただしいくつかのハードルをクリアすればあるいは出版する可能性は0ではないと考えていたようだ。それは匿名ではなく本名で書くこと、遺族に説明し理解を得ること、なにより贖罪の気持ちを強く持つことの3つ。編集チームとしても、もしそのハードルがクリアされ、世に出すべきタイミングが来たら…という気持ちも当然あったと思います。 しかしそれは、あくまで手記ではなく、Aの書く小説やエッセイや別のなにかという形を考えていた。Aにもその点は何度も伝えていたはずです」(前出・事情を知る人物) そして編集チームはAの執筆活動に関わっていく。Aは見城氏から金銭的な援助も受けていた。Aがある程度の形となった原稿を編集チームに見せたのはいまから1年9か月前のことだった。「Aと編集チームの意見がすれ違うようになったそうです。Aはあくまであの事件の手記という形や描写にこだわりをみせていた。その頃『週刊新潮』で手記の出版計画が報じられました。何度かAとの話し合いは続いたようですが、最終的に幻冬舎は出版を断念し、Aの意向もあって太田出版から出すことを決めた。ですから、Aが何の点で見城氏に裏切られたのかわからない。見城氏が“まだ読んでいない”とインタビューで答えたのも“完成本は読んでいない”ということでしょうし、手記を否定したわけでもAを拒絶したわけでもないですからね」(前出・事情を知る人物) Aは出版直前からこんなことを口にするようになっていたという。「この手記は100万部は売れるはずだと豪語していたそうです。絶対的な自信があったんでしょう。プロモーションのためにホームページを立ち上げたいということもこの頃から考えていたようで、出版サイドからたしなめられたこともあったそうです。今の25万部への不満がこのような形に出たのかもしれない」(前出・事情を知る人物)※女性セブン2015年9月25日号
2015.09.11 07:00
女性セブン
元少年Aから女性セブン編集部に届いた封筒
自称「90年代最大の異端児」元少年A 達成したいビジョンあり
《重要なお知らせです。いろいろ思うところがあり、急遽ホームページを開設しました。無論、ホームページに関しても僕が誰にも相談せず一人で勝手にやったことであり、太田出版は無関係であることをお断りしておきます。 元少年A オフィシャルホームページ http://●●●●(実際はHPアドレス) まだ立ち上げたばかりで方向性も決まっていませんが、今後はこのホームページを基盤に情報発信をしていく所存です》 宛名に「小学館女性セブン」とだけ張りつけられた茶封筒が女性セブン編集部に届いたのは8月29日のことだった。裏面には「元少年A」と書かれた小さな白い紙が張ってある。中には全2万5000字、A4用紙にして20枚にわたる手紙と1枚のCD-ROMが添えられていた。そして、手紙の最後には、冒頭の通り「公式ホームページ開設」の“宣伝”が記されていた。 元少年A──。それは、18年前に起きた「神戸連続児童殺傷事件」の犯人・酒鬼薔薇聖斗にして、今年6月11日に出版された手記『絶歌』(太田出版)の著者である。 この手紙には、当初Aが手記出版の企画を持ち込んだという幻冬舎の見城徹社長との詳細なやりとりに加え、太田出版に引き継がれた経緯が克明に記されていた。《元少年Aです。ご存じの通り、僕は2015年6月11日、太田出版より手記『絶歌』を上梓しました。 この本の出版に至る経緯を巡り、6月25日発売の『週刊文春』に“少年A「手記」出版 禁断の全真相”と題された、幻冬舎社長・見城徹氏の独占インタヴューが掲載されました。しかしこの記事の内容は残念ながら事実とは異なっていました。僕は当事者としてありのままの真実を包み隠さずきちんと伝える義務を感じ、今回独断で筆を執らせていただきました。 事の始まりは2012年冬。僕は段ボール2箱分の缶詰を買い込み、カーテンを閉め切った穴蔵のような狭いアパートの一室に籠城し、版木に向かう棟方志功さながら、書き物机に鼻先をこすり付ける勢いで、体重をかけ一文字一文字刻み込むように見城氏への手紙を書いていました。実際に見城氏に送った手紙と一字一句同じ下書きが残っていますので、ここに転載します》(以下《》内はAの手紙から) 手記出版以降、沈黙を守り続けたAの初めての肉声だ。手紙は、見城氏との私信のやりとりの公開から始まった。 まず、見城氏へ送った手紙が再現された。Aはそこで、あるテレビ番組で見城氏を知り、彼の著作を読みふけり、彼に心酔していることを告白。見城氏との対面を熱望する自分の心をこう続けた。《「近いうちに自分は、この見城徹という底しれない怪物と接触することになる」 そうはっきり確信しました。怪物は怪物を知る。心の奥深くに封印していた私の中の怪物が、あなたと交わりたくて鋼鉄の扉をドンドンと叩きつづけているのです》 Aはまた、見城氏へ宛てた手紙の中で、“表現すること”への渇望感を明かしている。《私には四十歳までに何としても実現したい具体的なヴィジョンがあります。そのために、この暑苦しい「普通の羊」の着ぐるみを脱ぎ捨て、9年ものあいだ封じ込めていた“異端の本性”を呼び覚まし、精神をトップギアに入れ、命を加速させ、脇目もふらず死に物狂いで「一番肝心な」三十代を疾走してやろうと決めたのです》《私にあるのは、研ぎ澄まされた感性の触角と、ふてぶてしいまでの生命力と、荒ぶる“表現の本能”だけです。私はそれらを武器に、破滅を覚悟で人生最大のロシアン・ルーレットに挑むことにしました。したり顔の見も知らぬ他人に様々なかたちで蹂躙され、搾取されてきた自らの物語を自らの言葉で奪い返さないことには、私は前にも後ろにも横にも斜めにも一歩も動き出すことができないのです》 そして、見城氏に対してこう選択肢をなげかけている。《この手紙を受け取ったあなたは今、歴史のY字路に立っています。あなたがこの手紙をどう扱うか、それによってあらゆる“表現の未来”が変わります。 闇に葬られた1990年代最大の異端児を、日本少年犯罪史上最悪のモンスターを、他ならぬ「見城徹」の手で歴史の表舞台に引きずり出してみたいとは思いませんか? 赤でも青でも緑でも黄色でもない、あなたが「地の果てまでも行っても見たい」と言っていた、いまだかつて誰も見たことのない原色を最前列でお見せすることを約束します》 2人の子供を身の毛もよだつ手口で殺した自分について、《’90年代最大の異端児》と称し、出版社に熱烈な売り込み営業をしかけていたのだ。※女性セブン2015年9月25日号
2015.09.10 07:00
女性セブン
元少年Aから女性セブン編集部に届いた封筒
元少年Aが女性セブンに手紙送る HP開設報告も遺族に謝罪なし
 9月10日発売の『女性セブン』が、「スクープ!衝撃の公開 元少年A 戦慄の全裸自撮写真」と題して、神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aの衝撃の現況を伝えている。 同誌によると8月下旬、Aから編集部に突然、手紙が届いたという。宛名に「小学館女性セブン」とだけ張りつけられた茶封筒には、裏面に「元少年A」と書かれた小さな白い紙が張ってあった。中には全2万5000字、A4用紙にして20枚にわたる手紙と1枚のCD-Rが添えられていた。 手紙の中でAは自分の素性は隠し、手記『絶歌』出版の経緯を饒舌に語りながら、遺族への謝罪はひと言も述べていないという。さらに、手紙の最後には「自分の公式ホームページを立ち上げた」という告知文とURLが添えられていた。 そのホームページでは、Aと見られる数々の全裸写真や自作とみられるイラストや文章を公開していた。自らの“表現”は羅列されている一方で、遺族への謝罪はひと言もなかった。同誌では手紙の真贋を確認したうえで、その全てを詳報している。 同誌では矯正されたとは言い難い彼の現況を伝えることは、同じ社会で生きる市井の人々が知らなければならない事実だと判断した、と記事にした理由を書いている。「『元少年Aの手紙』私はこう読んだ」とする識者4人の分析も同誌では掲載。全7ページに渡ってAの”今”について問題提起している。
2015.09.09 16:00
NEWSポストセブン
紀藤弁護士 凶悪犯罪知名度利用し法外収入の事態放置するな
紀藤弁護士 凶悪犯罪知名度利用し法外収入の事態放置するな
「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る人物が犯行声明を出し、1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件。同事件では、14歳の「少年A」が後に逮捕されたが、あれから18年、長い沈黙を破り元少年Aは手記『絶歌』(太田出版)を刊行した。 手記は初版10万部に加え、5万部の増刷が決まったとされる。仮に印税10%とすると、Aは2000万円以上を手にする計算だ。弁護士の紀藤正樹氏は憤りを隠さない。「これはAと出版社が一種の不当収益を得たことになります。彼があの忌まわしい犯罪を行なっていなければ今回の印税収入はなかったわけですから、結果的に“犯罪で得た収入”です。 凶悪な犯罪行為で有名になり、その知名度を背景に出した本により殺人犯が法外な収入を得るような事態を放置していいはずがありません。ペナルティなども含めて、早急に何らかの法的措置を整備する必要がある」 アメリカでは現在、約40州で犯罪者が自らの事件の暴露などで得た利益は、被害者の救済基金に収めなければならないとする「サムの息子法」が施行されている。 1970年代に世間を騒がせた凶悪犯が事件の内幕を暴露本として出版したり、映画化の権利を売るなどして巨額の利益を得るケースが相次いだためだ。日本でも「サムの息子法」を求める声が今回の手記出版を機に高まっている。※週刊ポスト2015年7月3日号
2015.06.26 07:00
週刊ポスト

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