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新社会人から就活生に助言「言いたいことを全部言うのはNG」

 今年からは活動開始が3か月後ろ倒しとなった就職活動。従来とはスケジュールも大きく変わったことで、不安を感じたまま活動を始めている就活生たちも少なくないだろうが、そんな現役就活生に向け、昨年就職活動を終えたばかりの“先輩”たちは、どんなアドバイスを送るのだろうか。

 今春から保険会社に勤務する社会人1年目の男性Aさん(22歳)はこう話す。

「最初の面接は一番記憶に残るので、うまくできないと何週間か引きずってトラウマっぽくなってしまうんです。でも、それは後々になると『ただ場慣れしてなくて、とにかく言いたいことを言いすぎたんだ』と気づきましたし、それは誰でも一緒。何度か面接を経験すれば気づくのですが、『言いたいことを全部言うのが就活じゃない』と知っておいてほしいですね」

 また、同じく昨年就職活動を終え、今春からIT系企業に勤務する男性Bさん(23歳)は、以下のようなアドバイスがあるという。まずは、個人面接についてこう語る。

「個人面接の場合はES(エントリーシート)の内容について深く掘ってくるので、学んだ学問や経験を、志望する会社にどう生かせるかを伝えるのが重要。自分のESをしっかり読み込んでおいて、問いに対する回答をしっかり自信をもって答えるようにすればよいでしょう。たぶん、面接官に見られているのはESの内容と回答との整合性ではないでしょうか」(Bさん)
 
 他方で集団面接については、別の要素も重要だとBさんは続ける。

「集団面接の場合は、ESの内容よりも自己PRだったり、バイト経験などの人間性の部分が重要視される印象でした。よりハキハキしているか、他の人の前でも自身をもって話せるか。そういったプレゼン能力を問われているので、元気がなかったり、口ごもってしまった会社では高確率で落ちましたね」(Bさん)

 場数を踏んでいくなかでコツをつかんでいく面接だが、先輩たちがそれぞれの経験から見つけ出したテクニックの中には、参考になる点も数多くあるかもしれない。

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