俳句でも才能を見せる又吉直樹と師匠の俳人・堀本裕樹氏


「俳人の僕が先生、芸人の又吉さんが生徒という役柄で、対談しながら2年間、俳句のことを一から講義しました。同書では、又吉さんがどんどん俳句について吸収し、ゆっくりレベルアップしていく過程が楽しめると思います。対談を読み進めていくと、又吉さんの成長を感じると同時に、読者も一緒に学べる仕組みになっていますので、みなさんにも俳句のことを知ってもらえると思いますし、句会にも参加してくれたら嬉しいですね」

「師匠」の立場から見た「弟子」又吉の魅力はなんだろうか。

「同書の中で、又吉さんへのご挨拶の気持ちを込めて句を作ったのですが、その句に『なつかしき』という言葉を使いました。又吉さんと最初にお会いしたとき、お笑い芸人・又吉直樹に会ったというよりも、懐かしい友人にあったような、和やかで柔らかいオーラを感じたのです。

 その後、プライベートでも飲みに行ったり、俳句やお笑いについてお話したり、交友を重ねても印象は変わりません。とにかく真摯な人柄で、何気ない会話の中でも一言一言を吟味した言葉を選んで話してくれる誠実さを感じます。又吉さんは太宰治や芥川龍之介がお好きだそうですが、彼らも俳句を嗜んでいました。小説を書きつつ、俳句を作る又吉さんの姿には、芥川や太宰のようなかつての文豪のイメージが重なります。それも懐かしき男、又吉さんの魅力なのかもしれません」

 堀本裕樹氏と又吉の師弟コンビは、『夜の秘密結社』というメールマガジンをスタートさせ、メルマガ読者たちとともに俳句を切磋琢磨していくという。俳人の師匠に認められ、俳句の専門誌『俳句』(KADOKAWA)5月号にもさっそく対談インタビューが掲載されるなど、又吉は文壇のみならず、俳壇からも注目を集め始めている。

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