喫茶店「パーラーオレンジ」のスピリチュアルマスター“ムロケン”こと室井健助さんの霊視相談。今回のゲストは、『水戸黄門』助さんのチャキチャキ女房でお馴染みの山口いづみさん(60才)。山口さんの“これから”とは?
──サーモンピンクのワンピースに身を包み、色白な肌はほんのり上気。入店直後からにこにこ上機嫌な山口いづみにつられ、ムロケンもつい口元がゆるむ。
室井:いやー、『水戸黄門』の志乃さん役(1978~1987 年)の時から全く変わらないですよね。
山口:ありがとうございます。
室井:でもね、ぼくにはお見通し。前世は男性。あなたはとてもサバサバしたかたです。
山口:ふふっ(笑い)、自分でもちょっと男前だと思います。ねちねちした女性より、男の人とのつきあいのほうが楽ですし。
室井:それに太っ腹。
山口:そう! 自分のためにはそんなに使うことはないんですけれど、働いてくれているスタッフが絶対損しないよう、お礼もキチッとしたいし、お腹が空いていたらご飯も食べさせてあげたい。そういう意味ではよくお金を使いますね。
私自身、芸能界の先輩たちにそうして育てていただいたからなんです。若い人たちにもそうしてあげたいなって。
室井:すばらしいね。
――交友関係は広く、20代30代の友人からもフランクに「いづみさん」と慕われている。
室井:意地悪しても、やさしくしてもみんなちゃんとお返しが来るもの。だから山口さんには人が寄ってくるんです。
山口:不思議と気負いがなくなったせいかしら。実は少し前まで、女優として、年を取ることに葛藤があったんです。少しでも若く、美しくありたいという気持ちと、上手に年を取ったほうが女優として幅が広がるんじゃないかという気持ちの中で。
でもそれが60才を機に、年齢を大切にしていこうって、潔くなりました。今は上品なおばあさんの役ができたらいいなって。
室井:パチパチパチ(拍手)。山口さん、年齢にはこういう言い方があるんです。三十でやっと成人、四十で世の中の道理を知る。五十で人生出発、六十で人生楽しくなる。七十で知恵を授かり、八十・九十で天寿を全うする。ぼくはもうじき60才ですが、今ものすごく楽しいんです。
山口:わかります! 実は自分が楽しくなりつつあるとは思ってはいたんですけど、本当は自分の年齢に対する焦りの裏返しで、無理にそう思おうとしているのかな、と思っていたので。勇気をもらいました!
※女性セブン2015年6月18日号