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梅雨時の洗濯のコツ 終了後は細菌増殖さけるため蓋を開けよ

 湿気やカビが気になる梅雨の季節。洗濯しても洋服やタオルがカビ臭く感じてしまうことも多いだろう。その原因となっているのが、洗濯機に生えているカビだ。

「洗濯槽のカビ臭さの主な原因は、洗濯槽裏に付着したカビではなく、細菌が大きく関与していることがわかりました」と話すのは、ライオンのお洗濯マイスターで工学博士の山縣義文さん(以下「」内同)。“高温多湿”な今年の梅雨には、洗濯機にも例年以上の注意が必要だ。

「洗濯直後の機内の湿度は90~100%、そのままふたをすると細菌が増殖してしまいます。使用後は洗濯機のふたを開けて、少しでも湿度を下げることが大切です。また洗濯機の乾燥機能を使って、洗濯槽の内部を乾燥させておくのもおすすめです」

 梅雨の期間は、どうしても室内干しが多くなるが、生乾き臭が気になってしまう。そんな生乾き臭を防ぐには、「洗濯が終わったら、すぐに干して、できるだけ早く乾かす」ことが肝心だ。室内干しにもコツがある。

「乾き方にも傾向があり、下より上、内側より外側の方が乾きやすい。なので、外側に乾きにくい長いものを、内側に乾きやすい短いものを配置した“アーチ干し”にすると早く乾きます。ランダムに干すのと比べ、15~30分早く乾きます。扇風機やクーラーの風を当てると、速乾性がより高まります。

 タオルは長さを揃えて干したくなりますが、布が重なり合っている面積が多いと、よく乾きません。ずらして干しましょう。バスタオルはピンチを使って蛇腹状にするといいでしょう」

 ワイシャツやポロシャツは襟を立ててボタンを外すと、風が通りやすい。パーカは針金ハンガーなどを使ってフードや脇部分に少しでも空間を作ると乾きやすい。

 洗剤でも粉と液体が存在する。使い分けのポイントは?

「家族の人数が多く、泥や食べこぼし、汗や皮脂などいくつもの汚れがある場合は、粉末洗剤がおすすめ。汗をかきやすいこの時期は、皮脂汚れに強いといわれる液体洗剤がいいですね」

 除菌抗菌効果のある高機能洗剤を選ぶのも良いだろう。

※女性セブン2015年6月18日号

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