もちろん、他メーカーも負けてはいない。サントリー食品インターナショナルは、一昨年より発売している『塩のはちみつレモン』をリニューアル。7月7日には「発汗時の塩分補給」を大きく打ち出した機能性飲料の『塩DAKARA ライチ&ヨーグルト味』を投入する。
また、あの『カルピス』ブランドも、宮古島の「雪塩」をひとつまみ加えることで、より甘さを引き立たせるとともに、熱中症対策にも適した『夏のこく甘カルピス』を6月29日に発売するという。
さて、“塩飲料”で夏を制するのはどの飲料か――。前出の宮下氏は市場の盛り上がりにこんな懸念も抱く。
「花粉症対策商品と同じく、これだけ熱中症対策飲料が氾濫してくると、消費者にとってはどれも意外性がなく、もはや塩分が入っているだけでは選択肢のひとつにはなりにくくなっています。
最終的には機能性よりも味のインパクトを残せないブランド、商品は生き残っていけないでしょうね」