広島県廿日市市(はつかいちし)などに使われている「廿」(にじゅう)と、群馬県甘楽郡(かんらぐん)などに使われている「甘」も、十分な注意が必要です。「おいおい、もしかしたら『廿日市駅』の看板が、『甘日市駅』になってるかもよ。……な、なんて読めばいいんだ?」と地名の難しさもからめてネタにすれば、知性がにじみ出るはず。
地名がらみ以外では、居酒屋チェーンの「甘太郎」さんに、ぜひ張り切ってもらいたいところです。北千住店だけ「廿太郎(にじゅうたろう)」にしてみるのはどうでしょう。「居酒屋なので廿歳(二十歳)以上の人に来ていただきたくて」とか何とか言いながら。もしくは、どこかの天津甘栗のお店が、20個入りの袋だけ「天津廿栗」と印刷するとか。どちらも大きな話題になるはず。いや、どちらも大きなお世話な提案ですね。すいません。
毎日こんなに暑いのに、いろんな人がいろんなことに目くじらを立てています。競技場の話題が一段落したと思ったら、今度はロゴマーク……。そういう人は、自分が先週どういうことに怒りをぶつけていたか、何に目くじらを立てていたか、きっと思い出せないに違いありません。何かに怒っている自分がお好きなんですね、きっと。
この「北千住問題」のニュースも、1週間もすればみんな忘れてしまうでしょう。どうせ忘れてしまうなら、怒りではなく楽しさをかき立てる方向で消費させてもらったほうが健康的です。このニュースのおかげで、いろんな意味で大人の「他山の石」力を鍛えてもらいました。そして、「北千住」は「きたせんじゅ」と読むことは、もう忘れません。