8月19日にCDリリースする姫乃たま


 最近では、アイドルと無縁だったり、むしろ敬遠したりしていた人が、ふと熱狂的にハマってしまうことも増えています。生きる理由を見つけたとばかりに布教(自分が応援しているアイドルを周囲に広めること。CDを複数枚買って配るなど)している姿も見かけます。「すべてが謎」な人にとっては、急に知人が熱心なアイドルファンになるのもまた怖いと思います。ファンになった人に理由をきくと、ライブやイベントきっかけということが多いのです。

 まさに周囲が続々とアイドルファンになり、疑問に思っていたと話していた女性が、先日メイド喫茶に行ったそうです。その店舗にはライブ設備があって(もちろんそんなことを彼女はまったく知らなかったのですが)、アイドルがライブをしに来ていました。そのライブについて「知らない女の子でも、目の前で一生懸命歌って踊ってると、なんか泣きそうになるね」と彼女は言っていました。言葉では言い表せないものがある、とも。アイドルに冷淡ですらあった彼女の変わりように、今度は私が怖くなる番でした。

 彼女はライブ後にアイドルと撮影した2ショットのチェキを大事に定期入れに入れていました。彼女の場合、それから熱心にライブへ通い詰めるということはないようですが、アイドルのライブに出あえたことは、いい思い出になったようです。

 アイドルのライブは終演後に物販があって、たいていどのアイドルもチェキと呼ばれるインスタント写真撮影を行なっています。舞台で歌っているのを観た後に、本人と喋りながら2ショット撮影ができるのは感慨深いとファンは言いますが、アイドルにとっても、ファンと接することが出来るのは、ライブに出演する醍醐味でもあります。

 実は、私自身が初めてアイドルライブに行った日は、恥ずかしくて物販に並べませんでした。しかし、実際に自分が地下アイドルになってみると、列に並んでくれただけで嬉しく、その日のライブの感想を話してくれるだけで、とても嬉しいです。物販に来られて怒るアイドルはいませんし、多くの場合、向こうから積極的に話し掛けてくれます。

 アイドルライブの入場料は、無料のものから上は4000円程度(フェスと呼ばれる大きなイベントだともう少し価格があがります)とピンキリです。しかし、物販でのチェキの相場は500~1000円なので、入場料さえ選べば、アイドルと接触する機会はチェキの相場で得られます。メイド喫茶は基本的にチャージ料と飲食代のみで楽しめます。普通の喫茶店よりはバーのほうが価格帯は近いかもしれません。

 今年のTIFは終わってしまいましたが、アイドルのライブは平日週末問わず、いたるところ(ライブハウスだけでなく、上述のようなメイド喫茶や、普通の飲食店や、イベントスペースや……)で開催されています。夏休みのちょっと変わった思い出に、いかがでしょうか。

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