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人気の「安近短」海外旅行 格安航空券入手の時期がポイント

 目前に迫った9月の大型連休、通称・シルバーウィーク。有給を利用すれば、最大9連休という人もいるだけに海外旅行を計画している人も少なくないだろう。そうしたなかで、近年、注目を集めているのが、“安い・近い・短期間”を意味する「安近短」志向だという。

 近年は、海外旅行日数における短期間(1~4日間)の比率が、全体の約3割を占めるようになっているというデータもある。3人に1人が海外旅行を短期間で済ませる傾向にあり、自ずと安くて近い場所が選好されるようになっているのだ。

 とりわけ若い世代で「安近短」志向が顕著になっており、会社員でも週末を利用して、アジアなどの“近場”に海外旅行に出かける人が増えているのだという。『週末バックパッカー~ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』(星海社新書)を上梓したライター・我妻弘崇氏が解説する。

「2014年に発表した住友生命保険相互会社の『自分への投資』アンケートでは、自己投資の筆頭に旅行が挙がっています。特に20代は、2位の書籍購入が22.3%に対して、1位の旅行が31.1%という数字が示すように、心のどこかで『旅行に行くことで自分を高めたい』という人が非常に多いことが分かります。

 また、アジア各国を中心にLCC(格安航空会社)が普及し始めたことで、身の丈に合った“現実的な海外旅行”を、自分の予算や日程に応じてプランニングできる時代になっているのではないでしょうか」

 確かにインターネットの海外旅行サイト『エクスペディア』では、スマートフォンを利用した週末旅行の予約数は昨年比で約200%増となっており、スマホを駆使する若い世代がそれだけ旅行への興味を募らせていることがうかがえる。とはいえ、「安近短」の海外旅行に出かける際の注意点もある。前出・我妻氏が語る。

「『安近短』な海外旅行を計画するうえで留意してほしいのは、事前にどれだけ計画を立てられるか。目前に迫った大型連休やハッピマンデーを利用して海外に出かけるとなると、LCCの航空券も割高になってしまいます。想定する出発日から3か月ぐらい前から、航空券の価格帯をチェックしておくことが大切です。SNSなども駆使してお得な情報を早く入手するのがポイントです」

 会社員の場合、頻繁に海外旅行に行っていると、職場で「遊んでいる人」のように思われるのではないか、との懸念もあるが、「安近短」海外旅行を計画立てて実行できるようになると、仕事力の向上にもつながると我妻氏が主張する。

「早い段階で安い航空券を手に入れることができれば、それだけ準備期間や職場への報告・根回しも可能となります。『安近短』な海外旅行は、スケジュール管理や取捨選択判断の向上につなげることもでき、結果として自らの仕事力を鍛えることにもつながると思います。若い世代は、意識的かつ計画的に短期海外旅行と向き合うといいと思います」(同前)

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