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《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」

映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん

映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん

 第35回日本アカデミー賞で10部門を受賞した映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみ(18)。当時5歳の渡邉は史上最年少受賞で、前年同賞を受賞した芦田愛菜(20)の記録を塗り替える快挙だった。

 子役デビューした後は立て続けに話題作に出演した。芦田主演の『明日、ママがいない』(2014)では両親を失い、妄想癖のある「ボンビ」役を熱演。NHK朝ドラの『まれ』(2015)や『べっぴんさん』(2016)、『西郷どん』(2018)でも大人顔負けの存在感を示した。

 5月16日には、終戦80年の特別企画として制作された映画『80年後のあなたへ』に出演する渡邉。子供から成人へと成長するなかで、今だからわかることを織り交ぜてもらいながら、「子役」の特殊性を追った。【全3回の第1回】

5歳で日本アカデミー賞を受賞した時、「考えていたこと」

──3歳で子供服のモデルを始め、『八日目の蝉』で子役デビューしました。演技は未経験だったとか。

 どちらもきっかけは母の「やってみる?」という言葉で、最初は思い出づくりくらいの気持ちだったんです。自分から「これをやりたい!」と強く主張したわけではなかったのですが、始めてみると、求められることに応える楽しさや、新しいことを学ぶ面白さも感じていました。

「子供なのでモデルや演技の何たるかがわかっているわけもなく、言われたことをしっかりやるだけです。監督さんから「こうして」と言われたら、それをする。──“求められたこと”を、できる子供だったのかな、と思います。」

──自分に求められることを表現する能力が、すごく高い子供だったんですね。

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