テレビで人気の「万引きGメン」の密着企画。確かに面白いが、好きすぎるのも困りもの。埼玉県に住むパート勤務のお世Mさん(47才)は、夫が大の万引きGメンマニアで迷惑しているという。
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特番や夕方のニュース番組でよくやっている“万引きGメン”が、ダンナの大好物。これが始まると、「見ろ、こいつ盗るぞ! 盗るぞ! ほぉーら、カバンに入れた。なっ、オレが言った通りだろ」って大騒ぎ。
万引き犯が事務所でGメンに事情を聞かれ、「盗った物、みんなここに出して」というシーンになると、ダンナはテレビににじり寄って、画面を指差して、さらにヒートアップ。
「ポケットにあんパン入ってるぞ、調べろ」だの、「ウソ泣きしてるんじゃないよ。警察呼んだほうがいいって。こんな奴は許したらまたやるから」だの、気分はすっかり関係者よ。
困るのはその後。番組が終わると、中学生の息子に言うんだよね。「お前、もし万引きなんかやったら、家から追い出すからな」って。「はいはい、やんねーよ」と鼻で笑われると、お次は自分の実家に電話。
「母ちゃんが万引きで捕まったって、オレは身元引受人にならねぇから」って。最後は親子で怒鳴り合いのけんかをして電話を叩き切るのがいつものパターンなの。
さすがに、最近は録画を繰り返し見ているせいか、「ポケットの中を調べろぉ」も、テンション低め。やれやれと思ってたら、この間はテレビ局に電話して、「Gメンものはやらないんですか?」と聞いてんのよ。
いいからさ。ちゃんと人に話せる趣味、持ってよ。
※女性セブン2015年10月22・29日号