新しい動画のサービスやツールがリリースされ人気が過熱すると、必ずウケるために過激な動画を撮るため無理をする人たちが必ず出現する。ときには深刻な事故にもつながりかねない。ネタ動画目的の悲劇は防げるのか。

「当たり前ですが、行き過ぎたネタ動画をつくらないこと。公序良俗に反するものはもちろん、たとえ若気の至りとして笑い飛ばせることでも絶対にネットでやってはいけないと忘れないことです。度を越した投稿はネット炎上を招きますが、トラブルを防ぐには、可能性を考えて自分で気をつける以外にありません。どんな新機能が生み出されても、今のところデジタルの世界では取り返しがつかないことになるからです。

 たとえばアメリカで若者に大人気の写真共有アプリSnapchatは、指定した時間を過ぎると投稿画像や動画を消去できる機能があるので安心と言われました。でも、スクリーンショットなどで保存され、投稿した人が望まない形で秘密の画像が拡散される事件がたびたび起きています。ネットはあくまでもリアルの補完ツールです。リアルのほうでしっかり暮らしていった上でネットを楽しんでください」(前出・高橋さん)

 スマートフォンの所有率は高校生で99.9%、中学生は62.1%、小学生も40.8%にのぼる(デジタルアーツ株式会社調べ)。一方で危険を回避させるためのフィルタリング利用率は48.2%と低いままだ。気づいたら自分の子どもがネットで炎上していた、なんてことにならないために、保護者のリテラシー向上も迫られている。

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