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悪口で絶対に踏み込んではいけない領域は「人格」「育ち」など

 ほめられたものではないにしても、悪口はなかなかやめられないもの。「そもそも、女性の脳は悪口を言うようにできています」とは精神科医の高木希奈さん。

 男性ホルモン・アンドロゲンは言語能力を司る左脳の発達を抑える。逆に言えば、アンドロゲンが少ない女性は左脳が発達しているため、気持ちを言葉に表すことがうまい。

「女性は不満を悪口としてうまく言語化できてしまうため、自然と悪口を言う“習性”があるんです」(高木さん)

 つまり、習性を我慢すればストレスを抱えることになってしまう。だったらいっそ悪口を言って、ストレスを発散したほうが健康的なのでは? ただし、ひとたび間違えれば人間関係が壊れ、それこそ大きなストレスの源になる。そこで正しい悪口の言い方、聞き方を考察する。

 悪口を言う時、多くの人が、ママ友の話題なら、ママ友仲間にといった具合に、同じコミュニティーの人に話してしまいがち。その方が、相手との関係性や性格などを説明することなく、安易に同意と満足感が得られるからだ。

「それはあまりにも危険です。職場の仲間にママ友、家族など、女性はつきあいのあるコミュニティーが多彩。それを生かさない手はありません!」(高木さん)

 ママ友の悪口を言うなら、職場でなど、コミュニティーを使い分けるのが鉄則。同じコミュニティー内ではトラブルの種に。静岡県のパート主婦Nさん(34才)はこう話す。

「悪口を聞いてもらっていた職場の同僚が、ママ友の同級生だと判明。コミュニティーが違っても、どこでつながっているかわからないので、年代の違う人に話すようになりました」

 コミュニティーが違えばいいだけではなく、各コミュニティーが完全に断絶していないと意味がないので要注意。

「いちばん確実なのは、主婦同士のコミュニティーで、夫の悪口を言うこと。誰も傷つかないのでおすすめです」(精神科医・和田秀樹さん)

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