悪口の話題には、踏み込んではいけない領域がある。絶対に避けたいのは人格や育ちにかかわる悪口だ。
「育てられた家庭環境や人格は、自分ではどうしようもありません。今さら自力で直しようもないことは、万が一、相手に知られた時、決定的に傷つける可能性があるうえ、自分の人間性を疑われることになるのでやめましょう」(高木さん)
こういった悪口は“いじめ”にもなりかねない。そこを判断する品位と客観性も必要だ。 また、自分のことを棚に上げた悪口はいただけない。愛知県の主婦Iさん(41才)はこう笑う。
「横綱並に立派な体格の近所のママ。ぽっちゃりしたママ友に『あの人最近、丸くなったんじゃない? クリスマスにはダイエット食品でも差し上げようかしら』なんて言うもんだから、その場の誰もが、心の中で『お前が言うな!』って、突っ込みを入れていました」
わが身を振り返らない悪口は、逆に非難の的になり、自分が惨めになるケースも。ではどんな悪口を言えばいいのか。
「夫がケチ」「姑の干渉がウザい」といった愚痴のような悪口や「時間やお金にルーズ」「口が軽い」など、気をつければ直せる欠点を悪口で言うのは、改善につながることもあるのでおすすめ。
「もし万が一、本人の耳に届いても『ああ、確かに私にはそういうところがあるかもしれない』と思えるものであった方がいいですね」(高木さん)
※女性セブン2015年12月24日号