「建設会社、巴コーポレーション(東証1部・1921)は高値から6割ほどまで落ちてきましたが、同社は東京の湾岸エリアに多くの土地を所有している。東京五輪で再開発され地価も急騰している地域であり、結果的に株価の下落によって時価総額に比べて資産の割合が高くなった。やがて株価は見直されるでしょう。
同様に住宅用LED照明器具のオーデリック(ジャスダック・6889)も今が仕込み時。20年には蛍光灯と白熱灯の生産が終了し、LEDへの買い替えがさらに進む。この会社は業績も好調なのに、PER(株価収益率)は8倍程度と割安。配当性向も高めていて増配の可能性もあります」
現在の株価より企業の資産価値を見る。投資の“原点”に忠実だからこそ、現在の成功があるのだろう。
【プロフィール】かぶせん/愛知県在住・40代。専業投資家。会社の資産面から見て割安に放置されている「資産バリュー株」や、「高配当株」への投資を得意とする。年率20%の運用利回り維持を目指す。Twitter:@kabu1000
※週刊ポスト2016年1月15・22日号