フォルクスワーゲンの場合、同社の従業員数は55万人もいます。もしもドイツ銀行同様の大規模なリストラをすることになれば、従業員数が多いだけに大きな社会問題にもなりかねません。難民受け入れなど言っていられないような事態に陥る可能性も、今後のドイツにはあると考えています。
いずれにしましても、ドイツ発のリーマン・ショック級の危機の発生に対して、心して備えておくべきかと思います。為替では、ユーロ/ドルは、ドイツ銀行危うさがさらに表面化してくると、大きく下落するもの思われます。
テクニカル的に申し上げれば、2014年5月からの下落が、2015年3月にいったんの底をつけたあと踊り場を作ったものの、11月から下落トレンドを再開しているもようです。 当面は、1.0000がターゲットになるものと思われますが、たぶんそれでは収まらず、2016年はさらに0.9000を目指すものと思われます。
※マネーポスト2016年新春号