ライフ

日本一売れる缶詰ブランドは? なぜ苺・バナナ缶はない?

缶詰の豆知識を5つ紹介

 手軽に美味を堪能できる缶詰は、面倒臭がりからグルメまで対応可能な優れモノ。国内外の缶詰を食べ尽くした「缶詰博士」として知られる黒川勇人氏が、缶詰の豆知識を5つ紹介する。

【豆知識 その1】「日本の缶詰の種類は世界の67%を網羅!」

 缶詰は世界中で約1200種類以上、そのうち日本では800種も作られている(約67%)。「理由は、日本人が缶詰好きの国民だからです。2011年のデータでは、1缶250g換算で、1人当たり年間約33個の缶詰を消費していることになります。ちなみに日本で一番売れている缶詰は『シーチキン』シリーズです」(黒川氏)。高度成長期までは輸出産業として、その後は国民の胃袋を支えているのが缶詰なのだ。

【豆知識 その2】「非常食にも最適! 缶入り『本格ラーメン』」

「麺は糸こんにゃくでできていてのびることはありません。スープの出来で勝負しているから、本当にうまい。常温でも油が固まらないのもポイントです。お湯もいらず、フォークも缶に付属しているので、非常時でもすぐに役立ちます」(黒川氏)

【豆知識 その3】「『角打ち』の発祥とは?」

 酒屋の店先に併設された場所で、立ち飲みをするのが「角打ち」だ。石炭と鉄鋼業で栄えた北九州が発祥とされ、四角い升で量り売りの酒を飲むことが語源(諸説あり)。労働者が短い時間で、廉価に酒を楽しむためのものだった。飲食店ではないので、長っ尻はルール違反。缶詰を肴に軽くひっかけ、足早に去るのが粋だが、つい「もう一杯」となるのもよくある話で……。

【豆知識 その4】「バルト三国の中でも魚好きの『エストニア』」

 フィンランド湾に面し、水産物でも知られるバルト三国は、EU圏でもアイスランド、ポルトガル、スペイン、ノルウェーに次ぐ魚介類消費地域。エストニアの名物はいわしの燻製だ。100%の天然木で燻されたいわしは、シンプルながら本来の美味しさを認識させてくれる逸品。

【豆知識 その5】「多種多様なフルーツ缶にいちご、バナナがないワケは?」

 缶詰は本来、長期保存を目的としているので、現在の日本で一年中手に入る果物は需要がない。いちごは加熱することで、赤い色素が溶け出しジャムのようになってしまうのも向かない理由。バナナもボソボソとして失格だ。だが、海外には少ないながらも流通している。味は保証できないのだが……。

※週刊ポスト2016年2月19日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
米国の大手法律事務所に勤務する小室圭氏
【突然の変節】小室圭さん、これまで拒んでいた記念撮影を「OKだよ」 日本人コミュニティーと距離を縮め始めた理由
女性セブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン