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追い風吹く金投資 代表的な購入方法を3つ紹介

●純金積み立ては「毎月1000円」から始められる

 金ETFが金融商品であるのに対し、田中貴金属工業や三菱マテリアルなどの取引会社は、地金や金貨など現物そのものを扱う。

 金の現物を手元に置きたがる投資家も少なからずいるが、ビギナーに人気なのは取引会社に保管してもらいながら、毎月少しずつ買い増していく「純金積み立て」と呼ばれる手法だ。銀行口座さえ持っていれば始められる。田中貴金属工業の貴金属リテール部部長・加藤英一郎氏が説明する。

「当社商品の『純金積立』は月々3000円から、『net純金積立』なら月1000円から始められます」

 ネットの場合は申し込みも含めて店舗に行く必要はなく、月々の購入額は1万円程度に設定する層が多いという。

●小売りにするなら純金バーより金貨が便利

 田中貴金属のいずれの商品も、積み立てた分の現物を引き出す際には、地金と呼ばれるバーか、オーストリアやカナダの政府が発行する金貨のどちらにするかを選ぶことができる。どちらにするかは「好みの問題」(加藤氏)だそうだが、サイズが10分の1オンス(約3.6グラム)からあるメイプルリーフ金貨のほうが、現物を小分けにして売買できるメリットがある(バーは最小で5グラムから)。

 積立商品のメリットとしては、価格変動リスクを抑えられる点も挙げられる。田中貴金属では「ドル・コスト平均法」を採用。月々の積立額を日割りにして毎日購入していくことで、価格が高い日は購入量が少なく、逆に安い日は購入量が多くなる。一度にまとめて購入しないため高値掴みを避けられるからだ。

 相場が下がった際には、毎月の積み立てとは別にスポット購入で買い足すこともできる。

※週刊ポスト2016年3月18日号

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