7月18日ダウ平均株価(NYダウ)が5営業日連続で、最高値を更新した。また同日終値で、アメリカの株式市場の約8割の時価総額を占める株価指数S&P500も最高値を更新している。S&P500は日本の株価指数で言えば、東証株価指数(TOPIX)に近い。
6月末にはEU離脱の是非を問うイギリス国民投票によって世界的なリスク回避の動きが生じたが、それが落ち着いて以降はアメリカの株も好調だ。はたしてアメリカ株式市場は、長期上昇トレンドへ突入したのだろうか。
2000年以降のアメリカ株相場を例に上昇トレンドに入る前の特徴を検証してみたところ、アメリカ株が好調になる前、セクター(分野)にある兆候が表れていた。
日本の株式市場では33もの業種がある一方、アメリカは10種のセクターしかないので、セクターをもとに分析する方法はある程度信頼できる。実際アメリカでは「セクターローテーション戦略」として、数々の分析・投資戦略が発表されているのだ。
2000年以降のアメリカ株相場の上昇トレンドはS&P500の推移を見るとわかるが、「2003~2007年」と「2009~2014年」が右肩上がりの上昇相場となっている。
この上昇トレンドが始まったとき、セクター別に見ると、下記のような特徴が出現している。
■「一般消費財」と「テクノロジー」の前年比上昇率が他のセクターより顕著になる
添付の画像を見るとわかりやすいが、アメリカ株式市場の上昇トレンドが始まる2003年と2009年は、この2つのセクターの前年比上昇率が明らかに高まっている。
2015年を見てみると、同じように2つのセクターが好調になっている。過去の例から分析すれば、2016年からアメリカ株の上昇トレンドは始まっている可能性も十分考えられるだろう。
では、アメリカの株式市場へ投資を始めよう、と考えたところで、どの株を買えばいいのかと悩み、二の足を踏んでしまう人もいるかもしれない。
今回アメリカ株の上昇トレンドの検証に使ったインヴァスト証券の「トライオートETF」では、S&P500や主要な7種のセクターへ簡単に投資することができる。ETF(上場投資信託)は株価指数やセクター別の指数と連動するように設計された金融商品で、証券取引所が開いている時間なら何度でも取引できるのが特徴。
トライオートETFは、特に海外の市場に上場しているETFを取引する際に、有利な取引が可能となる。マニュアル売買手数料や両替手数料は不要で、為替リスクも元本に及ばないなど、今までにないスペックで取引できるのだ。
日本の株式市場が好調になるのを待つ前に、すでに上昇トレンド入りした可能性があるアメリカ株式市場への投資にチャレンジしてみてはいかがだろうか。