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万引きキーボーの母「警察の厄介になってる方がいいのかも」

キーボー(右)の母は複雑な胸中を吐露

 ヒット曲『3年目の浮気』で知られる「ヒロシ&キーボー」で活動した経験を持つキーボーこと山田喜代子(59才)が7月25日、コンビニで1600円のアイカラー1個を盗んだとして逮捕された。容疑を否認しているという。

 認知症の父と、脳梗塞で右半身が麻痺した母の介護に追われる日々をテレビや雑誌で明かしていたキーボー。本誌・女性セブンがキーボーが両親と住んでいた静岡・浜松の実家へ向うと、その実家は、雨戸が閉められ、人の気配もなく、しんと静まり返っていた。近所の人によると、キーボーは昨年7月から、実家で一人暮らし。両親は同じ浜松市内にいるキーボーの弟と暮らしているという。

 実は、昨年7月に親子げんかで警察沙汰となった認知症の父とキーボー。それ以来キーボーは、実家で一人暮らしとなり、半ば絶縁状態になったというのだ。

 壮絶な介護生活をメディアで語っていたキーボーだったが、母の言い分は違う。弟宅に行き母に話を聞いた。

「娘はね、東京にいられなくなったから来たんです。しょっちゅう、お金を送ってくれと言われて、私もお金があるわけじゃないから困る。だから、“帰って来なさい”って言った。それなのに娘は、いろんなところで、“私はあんたたちを看るために帰って来たんだ”って言うの。自分ではそう思っているんでしょうね。それが、10年近く前のことです」

 その後、親子関係はこじれ、ついには親子げんかでの警察沙汰、そしてキーボーの万引き逮捕に至る。キーボーの面会には、きっぱり「行かない」という晴子さんだが、彼女が「助けてと言ったらどうしますか?」と、さらに聞くと苦悶の表情を浮かべた。

「助けなきゃいけないけどね。そうやって甘やかせるのがいいのか悪いのか、私にはわからない」

 そう言って黙り込むと、か細い声でこうたずねた。

「…まだ娘は、警察にいるんですか? 下着とか、いりますよね。かわいそうだけどね、どこまで手を差し伸べていいのかね。どうしていいのか、わからんもんでね。いっそのこと、こうして警察に厄介になっているほうがいいのかなとか思うんです…」

 もう会わない、面会に行かないと言いつつ、娘の心配を始めた晴子さん。そんな妻のそばに、夫は何を言うこともなく、ただ寄り添っていた。

※女性セブン2016年8月18・25日号

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