私たちがお店の点数に一喜一憂するほど、その評価を参考にしているグルメサイト『食べログ』。全国84万店の飲食店が登録されていて、月間6400万人が利用している。
その食べログからおいしいお店を見つける見極めテクニックを、フードジャーナリストの松浦達也さん、グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーさん、食べログ人気レビュアーのうどんが主食さん、hakata-annさんに聞いた。
【必ず「標準」表示からランキングに変更すること!】
「無料会員の場合、パソコンでもスマホでも、最初に検索すると『ランキング』ではなく『標準』で表示されているんです。そうすると、上の方に『広告優先』と書かれているとおり、頭の方の検索結果には広告が優先的に表示されます。必ず最初に点数順の『ランキング』に並び替えるクセをつけましょう」(フォーリンデブ はっしーさん)
【地方には「3.0から3.3」の間に穴場が眠っている!】
「東京や大阪以外の地方で検索して上位にくるのは観光客向けのお店。地方のお店は口コミ数が少ないこともあり、食べログが認める『食通度合いの高い人』が観光で訪れて高得点をつけると、点数が上がってしまう傾向があるんです。投稿数が少ない地元のレビュアーたちが全員高得点をつけたとしても、総合点は3.0~3.3止まりになっているお店が実は多いんですよ。地元の人から人気の居酒屋などは特にその傾向が強いですね」(フォーリンデブ はっしーさん)
【ステマ臭のするレビュアーをかぎ分けろ!】
「お店がモニターとして無料招待した食べログレビュアーが、お店を絶賛するレビューを書いていることがあります。普段700円くらいの定食を食べて『コスパが大事』とか言っているレビュアーが、なぜか単価1万5000円の寿司屋さんで、スパークリングワインやシャンパンで乾杯し、異様に絶賛していたりするんです。普段の金銭感覚とあまりにずれている。ステマ臭がするレビュアーを見つけたら、その人が高得点をつけているお店は注意です」(フォーリンデブ はっしーさん)
【3.5以上でも「うまい」とは限らない! 点数よりレビュアーを探そう!】
「おいしい店と一般的に評価がいいとされる基準の3.5以上でも、食通度合いの高いレビュアーがたまたま高得点をつけただけの可能性があるので、そのレビュアーと合わなかったら大失敗に。また、口コミ件数の少ないお店では、『みんなが高評価だから』という情報に流され、低評価をつけられない人もいます。感覚が合うレビュアーを見つけるには、自分が過去に利用してイマイチだったと思うお店を検索し、似たような感想を言っている人を探すといいですよ」(うどんが主食さん)