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黒柳徹子と冨士眞奈美 ベストセラー書を肴に女子トーク

 女優・冨士眞奈美さん(78才)は、亡くなった母親の体の不調を親身になって聞いてあげられなかったことを悔やみながら、一冊の書名をあげた。

「佐藤愛子さんのね、『九十歳。何がめでたい』」

 すると、黒柳徹子さん(83才)は冨士さんの話にうなずきながら、

「そう。『何がめでたい』、私も読んだ、読んだ」と応じた。

 10月17日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)での一コマだ。大いに盛り上がった2人のやりとりはのちほど詳しく紹介するが、『九十歳。何がめでたい』が各方面でますます話題沸騰中だ。

 本書は、11月に93才になる作家・佐藤愛子さんが、もはや満身創痍の体にムチ打って、へとへとになりながら怒りをしぼり出して女性セブンに綴ったエッセイをまとめたもの。 全国各地の書店でベストセラーランキングの1位になり、売り切れ書店が続出するなど大反響を呼んでいる。

 10月15日放送の『王様のブランチ』(TBS系)の最新BOOKランキングにも登場。この日は、八重洲ブックセンターの文芸書ランキング第3位にランクインした。

「発売直後から話題を呼び、わずか2か月で20万部を突破」

 そうナレーションがあり、佐藤さんの写真とともに、本の中から、《卒寿? ナニがめでてえ!》の一節が引用された。

「現在92才の直木賞作家、佐藤愛子さん。現代に生きる人たちを、温かくも厳しく後押しする怒りのエッセイ」とその内容が紹介されたのである。

◆今になって母親のつらさがわかる

 そして、冒頭のように人気トーク番組『徹子の部屋』でも、本書を題材に盛り上がる場面があった。

 ゲスト出演した冨士さんは、花をあしらった紫色のハットをかぶり、洋服はピンクを基調とした華やかな装い。一方、黒柳さんは、チェックのジャケット姿で登場した。

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