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不動産投資 本来良い物件だがそう見えないものが好適

どんな物件を狙えば良い?

 ゼロ金利時代の中、不動産投資に注目が集まっている。大家=富裕層は昔の話、老後の破産危機に備えたシニアたちが次々に「プチ大家」に転身している。不動産投資で一番重要なのは、言うまでもなく物件選びだ。賃貸不動産オーナー向け情報誌『家主と地主』最新号(11月号)では、「不動産投資の常識 ウソ、ホント」を大特集。

「不動産会社の『いい物件』を優良物件と思い込んではいけない」「築古戸建ての投資は現金購入が基本。借入返済がゼロなのでリスクが低い」「満室物件は退去発生やその後のリフォームが問題なので安心してはいけない」など、重要なポイントを解説している。

「都市部に住んでいる人がやりがちなのは、安さに惹かれて賃貸需要があまりない地方の物件を買ってしまうケースです。自分がこまめに物件を見に行けないので、管理は地元の管理会社任せになり、その会社が杜撰だとトラブルになることが多い。最初は自分で足を運べる範囲のエリアに買う方がいいでしょう」(編集長の永井ゆかり氏)

 保険会社勤務のサラリーマン時代に不動産投資に目覚め、わずか10年で9棟・160戸もの物件を所有するまでになった資産10億円超の「メガ大家」で横浜在住の寺尾恵介氏(43)氏の判断基準はこうだ。

「小綺麗で整っていて入居率も高い物件は良く見えますが、それは売り主が賢くて、“良く見せられている”んですね。僕が買うときは、良く見えるかよりも、その物件を“自分でより良くできるかどうか”を見ます。良く見える物件は、それ以上に磨き上げるのは難しい。そうではなくて、本来は良い物件なのに現状はそう見えない物件を買って、価値を上げるのが大切です」

※週刊ポスト2016年11月4日号

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