お刺身の盛り合わせなどについてくる、すだちやかぼす。しぼってかけるべきか、それともかけない方がいいのか、意見が分かれるところだろう。女性セブンが男女400人にアンケートを実施したところ、お刺身にすだちやかぼすを「かける」と答えたのは全体の59%、「かけない」は41%だった。
かける派が若干多いが、さほど大差のない結果だが、築地の人気魚介系居酒屋『築地はじめ鮮魚店』(東京都中央区)の店主・渡邊一さんは、「新鮮な魚ならば、何もつけない方がおいしい」ときっぱり。
「すだちやかぼすは、魚の持っている生臭さを消してくれる役割があります。だから、魚に自信があるならば、何もつけないで出すんです。うちもつけていません。あるいは味が淡白な白身魚にも一般的についてきますよね。でもすだちやかぼすは風味が強いからかけて食べると魚の味が負けてしまいます」
レモンも含め、柑橘類の搾り方にはマナーがある。作法家の三枝理枝子さんが解説する。
「かける場合は、風味が出る程度に。特に風邪が流行する季節なので、搾る人はおしぼりで手を拭いてから、右手で皮の部分だけを持ち、果実に手が触れないようにしましょう。左手は果汁が飛ばないように添えます」
※女性セブン2017年2月16日号