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いってきます・ただいま 玄関での挨拶は家庭の運向上

風水建築デザイナーの直居由美里さん

 そろそろ暖かさが恋しくなってきた頃。春の陽気を最大限取り入れて、家庭の運気をアップするにはどうしたら良いか。風水建築デザイナーの直居由美里さんに聞いた。

 * * *
 住まいの中で最も重視される風水ポイントは玄関です。すべての気は玄関から入って来ます。そして、人は誰でも玄関を通って外の世界に出て活動します。家で英気を養い、前向きな気力に満ちて外に踏み出す場所が玄関です。

 玄関がマイナスの気に傾いていると、外に出るのがおっくうになり、家でだらだら過ごしたいと思うようになります。

 冬の間、玄関は外の寒さをシャットアウトするための場でもありましたが、立春を過ぎてそろそろ春の陽気が満ちてきています。外から入っている幸運を招き入れる場所という玄関本来の役割を復活させましょう。

 まず冬の間にたまった泥やほこりは水拭きできれいにします。玄関のたたきが汚れていると、外からの気はすべて汚れがついた状態で室内に入ってきます。これでは、せっかく自宅に戻ってもなかなかリラックスできず、エネルギーを補給できません。

 たたきに靴が脱ぎ散らかされているのは、いかにもだらしない印象を与えますし、玄関の気を大いに乱します。靴は脱いだらそろえる習慣を徹底し、必要以上の靴を出しっぱなしにしないようにします。靴箱のスペースにゆとりがないのなら、もう履かなくなった靴を処分してください。

「いつか履くかもしれない」と取っておいても、革やゴムが劣化していることがよくあります。そんな靴のために靴箱の貴重な収納スペースが取られるのはもったいないことです。

 冬用のブーツ類を収納する時は、来年も使えるかどうか検討し、できるだけ靴箱のスペースを空けるようにしましょう。たたきに出ている靴が少なければ少ないほど、玄関がすっきりしたイメージになります。

 玄関マットは必ず敷きましょう。外から入ってくる邪気を足元で祓う働きがあります。丸洗いできるものを選べば、いつも気持ちよく使えます。春の到来とともに、おしゃれをして出かけたくなるもの。身だしなみチェックのために玄関に鏡があると便利です。鏡は風水の最強開運アイテムの1つです。

 玄関を入って左側に鏡があると金運アップ、右側だと一家の主人の出世や子供の受験合格などをもたらす発展運がアップします。ただし、玄関ドアを開けた正面に鏡があると、外から入って来る幸運をすべて跳ね返してしまうので、逆効果です。

 鏡は大きければ大きいほど開運効果も期待できます。ほこりがつかないように、いつもピカピカに磨いておいてください。玄関の掃除が終わったら、仕上げに春の花を飾りましょう。スペースがないのなら一輪挿しでもかまいません。生花のエネルギーが満ちることで、玄関の気が一気に活性化します。

 心地よい音を響かせるのも、玄関の気の浄化につながります。音は陰陽五行では、木に属し、新規スタートの象徴です。ドアベルを取り付けて、人が出入りするたびに音が出るようにするのもいいでしょう。

 そして「いってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえりなさい」という玄関での挨拶こそ、家族の運を上げるための音です。出かける時は、できるだけ元気よく、そして家に戻った時は、「帰ってきてうれしい」という気持ちを込めて挨拶することで、玄関の気が一気に活性化されます。

※女性セブン2017年3月2日号

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